こころの王国(4)
『自虐の詩』には貧乏と不幸というテーマがあります。
貧乏より裕福が良いに決まっていますが、あるところまでの貧乏は私たちの琴線を刺激します。
映画『三丁目の夕日』もマンガ『山田太郎物語』もそこに魅力を感じる。
また、このブログでも幸福とは個人的なものとしてきましたが、
他人がどう見ようと『自虐の詩』の幸江は幸せなようです。
『だめんず・うぉ〜か〜』とは比べる次元も違うかも。。。
私にとって、ある範囲までの貧乏はリアリティーを感じる要素です。
昨年のクリスマスの話。
あるブログの友人の「貧富の格差」についての記事でした。
貧しい家のクリスマス。
夜中に帰って来た父親の手にはクリスマスプレゼント。
そっと子供の枕元においたそれは吉野家の牛丼(並・テイクアウト)。
翌日の朝、息子は布団のうえで冷めた牛丼を食べていたそうです。
なんとも「一杯のかけ蕎麦」を撃沈させる破壊力がありますが、
私は奇妙な違和感を感じました。
牛丼一杯で420円ぐらいですか?
100円ショップで玩具なども売っている。
よりによって牛丼なんて。
どうもそれと貧しさとか貧富の格差がつながらない。
きっと、その牛丼は子供のためじゃなくって父親の夜食。
飲んで帰宅途中に無性に食べたくなる時ってあります。たまたまラーメンじゃなかった。
残業だったかもしれませんが、基本的に「成り行き」を感じる。
無計画。そういう余裕が生活にないってこともあるでしょう。
でもさ、貧しいなりの工夫がないよね。なんて色々想像します。
なんか子供が可哀想ってところは動かし難い事実なんですが、
ケッ、貧乏臭い話!
と腹が立ってくる。リアリティー以前に大人の嘘を感じてしまいます。
この間、詐欺商法で引っかかったおばさんをテレビで紹介していました。
子供の給食代が捻出できなくて2万円借りたのが運の尽き。
結局24万円支払ってもまだ返却できない。
可哀想。でも24万円払えるんだ。。。なんか変な話だ。。。
明日の1万円より今日の千円って理解はできるけど、なんか間尺に合わないなあ。。。
それに歯がゆい!
すると妻が、
太ってる貧乏人って信じられない!(・_・)ヾ(^o^;) ォィォィ
・ ・・ おい、ちょと、それは、言い過ぎだよ(汗)。