あかんたれブルース

継続はチカラかな

出会いと別れ

 昨日は不思議な一日でした。

 私の人生で平成19年11月22日は特別な日になることでしょう。

 生まれてはじめて、ブログで知り合った友人と会いました。

 秋田から来た友人と上野で会って、そのまま大宮に向かい、
 そこでもう一人の友人と落ち合う。
 一応、初対面なので待ち合わせ場所で声をかけるときは緊張しました。

 私たちは見えない所から現実世界へと一歩足を踏み入れてしまった。

 簡単なようで、少しだけ勇気を必要とすることです。

 それ自体を手放しで安易には推奨したりできない。
 そういうことは充分に理解しているつもりです。

 それでも私たちは会うことを選択した。ひとつの奇跡を感じた。


 初めて会うのに、まるで十数年来の旧友のように懐かしく、そして新鮮でした。

 オフ会というと少し軽くて、抵抗を感じます。

 一期一会。

 もしかすると、もう二度と会えないかもしれない。

 最初と最後、大宮の友人は泣いていました。それを見ぬように私たちは大宮を後にします。
 電車が動き出すと現実が想い出に変わる気がしました。


 私たちは電車の移動中も乗り換えの時も何かを語っていました。
 それでも、とても語り尽くせない。時間の流れが速すぎる。

 その夜、もう一人の友人を両国のホテルまで送って、私の長い一日は終わります。

 「じゃあ」 別れの言葉に「さようなら」とは使わずにあっさりと背を向けて私は総武線に乗りました。

 やっぱり、電車が動き出すと現実が想い出に変わる気がします。

 まあもう一度、奇跡を起こせばいいよね。
 一期一会。その出会いをその時を大切にしたいものです。

 
 出会いがあれば別れもある。
 その日の深夜、電話におこされます。
 私の恩師だった鳩山さんが死去されたという知らせでした。
 ここ数年は少々痴呆が進行して色々困ったこともありましたが、
 私が上京して一番やさしくしてくれた人です。
 ずっと危ない状態で面会謝絶が続き、覚悟はしていましたが、
 その現実に直面すると悲しいです。
 通夜は月曜日。

 鳩山さんと最後に交わした言葉はなんだったろうか?
 受話器を切って煙草に火を着けて思いだそうとしますが思い出せない。

 一期一会。その出会いをその時を大切にしたいものです。