あかんたれブルース

継続はチカラかな

やさしい宗教家の気持ち

 今日はまじめな話です。安心してください。

 以前、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」の話をしましたよね。
 URL: http://blogs.yahoo.co.jp/djkxq447/19318108.html

 ひろさちやが面白い解説をしています。
 あの状況でカンダタではなく、親鸞道元日蓮だったらどうしたか?

 親鸞浄土真宗の元祖で「他力本願」の念仏派)
 道元禅宗曹洞宗の開祖。自力本願)
 日蓮法華経系諸教派が宗祖とする。まあ日蓮宗とか法華宗

 で、

 親鸞は上らない。ここ地獄こそが私の住みかと考えているから。

 道元が上る。別に極楽に行くことが目的ではない。何も考えない。上も下も見ない。

 日蓮は上らない。地獄こそ娑婆世界であり、そこで苦悩する者達と共に生きて地獄をよりよい世界にと行動する。

 となるそうです。面白いですね。

 ひろさちやは宗教思想家という肩書きをもつ人ですが、
 その多くの著書は率直で分かり易く肩の凝らないものが多いです。
 ただ、時々脱線してスナックネタのワイ談は頭を抱えてしまうけど(汗)。

 で、この三者は当時の天台宗から弾圧されました。邪道だと。
 天台さんは総合仏教大学みたいなものです。
 彼らを新興宗教と捉えたのでしょうが、総合仏教のなかから
 (法然から)親鸞は「念仏」だけをピックアップして、
 道元は「禅」だけをピックアップさせた。
 日蓮にいたっては戦闘的仏教者で他宗派を攻撃する。天台宗の上に法華経がある。

 野球でいえば、打って守って走って三拍子揃って名選手。イチローみたいなのが理想。
 天台宗高野連ですね。

 しかし、親鸞は投手としてドラフトを目指し、道元スラッガーとして指名代としてFA宣言を果たした。
 日蓮は花の応援団で芸能界入りを目指すか?なんか怒られそうそう。

 歌って踊れるっていうのが条件だった芸能界で
 歌だけで、踊りだけで、はたまたトークで極楽浄土を目指した。感じです。

 天台宗淡谷のり子ですね。なっとらん!と。

 彼らの言い分は、そんな流暢なことをしてられない。
 民衆は今すぐ救いを求めているんだ。

 当時の天台宗は既に形式化して堕落した組織ですから
 彼らの焦りも充分理解できます。惚けた淡谷のり子

 それ以上に、親鸞道元日蓮のやさしを感じる。人間味というか。

 やさしさは弱さでもる。彼らは決して鉄人超人ではなく、まじめな人間だったと思います。

 悩んだり傷ついて落ち込んだり凹んだり萎んだりした弱くてやさしい人間だった。
 と、感じました。

 悩んだり傷ついて落ち込んだり凹んだり萎んだりすることは別におかしなことじゃない。
 そこから先が大切なんだろうな〜あ。と

 ねっ、今日はまじめだったでしょう。
 「魔女の宅急便」みたいでしたね(汗)。