あかんたれブルース

継続はチカラかな

玲子と八代亜紀と静かな居酒屋

「痛み」について(4)

 

   他人の不幸を祈るようにだけは なりたくないと 願ってきたが

   今夜 おまえの 幸せぶりが 風に追われる 私の心に痛すぎる

 

 久々に中島みゆき。曲は「玲子」

 「玲子」は「みゆき嬢のララバイ」で一度取り上げているので、ここでは語りません。

 引き続き、痛みの話。

 「痛み」は肉体と精神。つまりは体と心の痛みがあります。

 彼女は心が痛んでいる。

 表向きは嫉妬。けれども彼氏にではなく玲子に。
 それが自己嫌悪となって彼女のプライドを傷つける。心が痛む要因はそこか。


 風邪を引けば節々が痛むように、心が傷つけば心が痛む。

 痛みは女性のほうが圧倒的に強いと言われますが、心の痛みに平等のようです。

 それでも免疫力はあるのかな。学習能力?
 なんかそれも怪しいか?

 時間が解決するともいいます。

 お酒やクスリが必要だとも歌っていた。

 私はそれより忙しさが効果的だと思います。

 恋愛に関していえば、恋は盲目、愛は冷静ですからね。

 情念の発酵の期間が有無も大きいかもしれません。

 人が幸せになるには、

 自分自身を好きになる。これは正論であり真理です。

 が、これがなかなか簡単にいかない。理屈通りにいけば誰も苦労はしませんよね。

 後悔や焦りや自分自身の不甲斐なさに私たちは苛まれる。個人差はありますが。

 まあ、生身の人間ですから萎んだり凹んだり暗くなったりする時もありますよ。

 一年365日24時間いつも明るく健全に屈託なくだなんて無理。
 そんな極楽トンボが側にいると鬱っとおしいものです。

 なんかポジティブってことだけが正当化されているようで、疲れちゃう。


 俺だってたまには静かな店で静かに飲みたいよ。

 ♪ お酒は温めの燗がいい。

   肴は焙ったイカでよい。「このわた」あったら言うことなし。
   「からすみ」でもよい。卵焼きもあれば欲しい。大根おろし付けてね。
   アボガドサラダもいいなあ。塩ラッキョウも欲しい。
   
 ♪ 女は無口なひとがいい。
   小股が切れ上がったひとがいい。
   渋皮の剥けたひとがいい。
   おしぼりで鼻の中ほじくるひとは嫌だな。しみじみと歌いだすのさ船歌を〜お