あかんたれブルース

継続はチカラかな

弱い武士と強い貧乏人とオタクと博徒

やくざと明治維新(5)



 私は幕末をオタクの時代と認識しております。

 徳川幕府が後期になると社会的な閉塞感か金詰まりか拝金主義か
 庶民の間で大カルチャーブームとなりました。

 歴史、哲学、数学、天文学、地理などなど。そして剣術もそうです。

 本来、剣術は武士のものだったのが百姓町人の間でもブレークする。

 新撰組の誕生もそこに由来するわけですね。

 尾張草莽隊「集義隊」の二番隊を指揮した北熊一家・近藤実左衛門も
 念流免許皆伝の腕前で自ら道場を開き、その門弟は1000を越えたといいます。

 そして彼らは喧嘩出入りが茶飯事ですから実践にも長けている。

 強いのです(汗)。

 
 対して、武士は、、、。

 太平の世を貪っていたせいか、弱いんだな。これが

 特に、幕臣とか親藩譜代の勝ち組は平々凡々としていたから
 命のやりとりなんてとんでもない。
 庶民の間ではカルチャーブームと書きましたが、この武士の中には文盲もいたとか。
 男色に溺れるあまり、「葉隠」も書かれたなんて話もある。

 恵まれた者は弱い。ハングリーな者は強い。

 明治維新が外様藩で下級武士が原動力になって所以でしょう。

 それは長州で庶民からなる奇兵隊が誕生したことも同じですね。
 
 伊藤博文は「力士隊」を指揮していました。

 やくざと相撲取りはまた別な機会に書きます。


 さて、弱い侍。

 尾張藩が62万石の大藩でありながら百姓町人博徒による草莽隊を組織した理由もここにあります。

 弱い。というのもあるし、恐いというのもある。
 狡いといのが大きいかな。

 小智恵ばっかり働くのです。(これを武士道って言えるか?藤原君!)


 そして結果的に武家社会は崩壊するのでした。チョーン