あかんたれブルース

継続はチカラかな

バブル以降の若者気質はモンロー主義か

コミュニケーション能力(3) 



 話が本論なのか各論なのか分からなくなりましたが、
 前記の記事はひとつの傾向としての話です。

 昨年、この話の前ふりで引き合いに出した彼女が37歳だそうです。
 上司の冴子曰く「いつまで経っても派遣根性が抜けないんだから」と臍をかむ。
 そう彼女は派遣社員出身で、その真面目な姿勢を買って冴子が正社員に抜擢。
 派遣根性とは、言われるままに受身的に従順にってことでしょうか。

 そういう冴子がグラスをとめて、ため息まじりに呟きます。
 「そうは言っても私も教えてあげられなかたったしね」

 冴子は暴れん坊キャリア姐さんですが、部下の面倒見もよく優れた管理職者です。
 彼女の子飼いの部下は鈴木君42歳、田中君31歳と年齢層に関係かなく
 よく育っている。それは私にも充分理解できる。

 ということは、問題の根本は上司や先輩から学べなかった学ばなかった。というのが原因?

 ここでもう一度、
 コミュニケーション能力の問題に「人の話を聞かない」という指摘を思いだしてみましょうか。

 先輩や上司の話を聞かない。

 まあ、つまらない話。会社の愚痴やら何やらがほとんどかもしれませんが、
 その中にはちょっとした苦労話に何かのヒントもあるかもしれない。
 また、心ある先輩だって皆無ではないはず。

 どこかで、そういった付き合いを遠ざける傾向もあったのではないでしょうかね。
 オンとオフの切り替えを明確にするあまり、仕事の勘所を伝えられられ損ねたとか。

 少し弁護するとすれば、バブル崩壊後の就職氷河期に極端に企業の採用が減った時期がありました。

 この後に入社した社会人は身近な年頃の先輩がいなかったということもあるそうです。
 その上の世代にきは聞きづらかったのだと。

 それも確かにあるでしょうね。

 けれども基本的にはあまり「聞かない」ってところでしょうか。
 そこに個性の尊重というか干渉したりされたりすることを否定する考えがある。とか


 そのことを脚本家の内舘牧子がえらく御立腹だったのをエッセイで読みました。
 キムタクの結婚報告の在り方に不満を隠せない彼女が、複数の大学生に意見を聞いたところ皆同様に

 「別に〜」「本人がそれでよければ別にいいんじゃないですか」に
 肩透かしを喰ったと嘆いておられた。

 まあ私もキムタクなんかは歯牙にもかけてないので、別に〜。なんですけど、
 彼女の気持ちは分からなくでもない。

 当世若者の在り方とは広島共政会のスローガンと同じなのですかね。

馬子「なに?それ?」

 侵さず、侵されず。まあモンロー主義みたいなものです。チョーン