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今朝の記事にお友達が内緒のコメントでキーワードを教えてくれた。
「炎上」っていうやつです。
ブログが炎上した。という表現で使われているようですね。
それまでの「荒らし」とはスケールが違うようです。
これも新しい市民運動のトレンドとか解釈するむきもあるようですが、
どんなものですかね?
論争で白黒がつくのか、私には分からない。
議論を尽くせば、分かり合える? の質問に、私はNOと答えるでしょう。
五一五事件の時に、犬養木堂(毅)は「話せば分かる」と言った。
話すことを必要としない、理解することを、分かり合うことを必要としない者は存在する。
二二六事件の時に、高橋是清が最期に発した言葉は
「馬鹿者!」だった。かな
後者のほうが、世間を知っていたようです。
それでも、私たちは話し合いで解決させようとする。
間違いじゃない。間違いじゃないけれど、それで必ず解決できるかというと、
そんなことはない。これは確信を持って言えます。賭けてもいい。
どんな正論や真理であっても、聞かない者、聞こうとしない者は存在します。
ましてやそこに利害がある場合や、その人の聞き入れる状態に至っていない場合。
何を言っても無駄ってこともある。
そして、マッキャベリはこうも諭す。絶対に軽視してはならないとして、
「 忍耐と寛容をもってすれば、人間の敵意といえども溶解できるなどと、
思ってはならない。
報酬や援助を与えれば、敵対関係すらも好転させうると、
思ってはいけない。 」
シビアですね(汗)。じゃあどうする?
話して分かる相手を選ぶしかない。だろうねえ。
それじゃあ、相手が限られて進歩がない?
でもさ、そういう相手を見いだすだけでも大変なことです。
それに人間には好奇心と向上心もあるから停滞を怖れるのは老婆心じゃないかな。
まず、好む相手と付き合うことから始めればいい。そう無理しなくても
それでも、ネット上で繰り広げられる「荒らし」とか「炎上」。
これはどうしたものなのだろうか。
こういことを現実世界で個人でやれるか? やれないよね。
コメントしてくれた○●さんはこう言っておられました。
「ネットの中に悪意のある別人格を出してのしまう個人がいること
強くなれない個人が鬱積不満をはけ口にしていしまうことが非常に悲しいです。」
所在の分からないネットの個人。
真実を語らせるには仮面を与えよとオスカー・ワイルドは言ったが、
これがその人間の真実であるとすれば、悲しいどころか情けない恐ろしい。
高橋是清の断末魔の叫びが耳を過ぎります。