あかんたれブルース

継続はチカラかな

「いい加減」のお腹と背中





 「いい加減」

 この言葉を使った元祖はだれだったか? というか浸透させたのは。

 池波正太郎だったか? それともひろさちやだったか?

 いい言葉ですよ。そんなにカリカリしないで、少し遊びを残せよ。って

 心の迷宮でもがき苦しく人にはアスピリン抗生物質になりえます。
 が、かといってそれに依存ばかりしていれられないの現実。
 免疫力を低下させるのは薬だけの話ではない。

 それと言葉や物事には必ず長短の二面性があることを忘れてはいけません。
 金言格言がよい例です。

 あるところで「テゲ思想」をご開帳しておった。

 これは南九州から沖縄などにある「いい加減」のライフスタイル。
 とくに、思想というものではないのですが、昨今流行りです。
 鹿児島人は「テゲテゲ」と言い。沖縄人は「テーテゲ」と言う。
 略して「テゲ」ともいいます。「テゲよテゲ」とか。

 「いい加減」の生き方のススメのように捉えられていますかね。
 それはそれで楽しい。植木等の「スチャラカ」とか同じニュアンス。

 でもね、実際にその言葉使われるのは仲間内のお笑いですむ場であって、
 薩摩人が「議を言うな!」と叱責される回数と同じくらいに

 「テゲテゲするな!」

 と注意されている。いい加減な事をするな。と

 言葉のニュアンスはその使われる地域でないと
 分からない深い意味があるものです。

 方言や地方がらの特色をイメージとして取り込むのはいいけれど、
 安直に使うと火傷をします。

 どら、東京の人が関西弁を使うと違和感を感じるときがあうでしょう。
 それを耳にする関西人のひとにとっては余計に。

 その意味で、標準語が基調の東京は語彙の狭く薄っぺらになりやすいです。
 地方の方言には大人言葉、子供言葉、女言葉、職業仕事言葉、敬語、謙譲語、丁寧語などなど、
 実にバラエティー豊かなものです。

 がゆえに、地方の言葉に惹かれるのかもしれません。

 でもね、言葉が一人歩きをするケースだって多いのも確か。
 池波さんだって、その「いい加減」には深い意味合いがあったのですが、
 そうも最近、それがマニュアル化されてしまって、変な塩梅です。

 少し、「言葉」についてをネタにしてみたいとおもいます。

 これ、例によって前説ね(汗)。