あかんたれブルース

継続はチカラかな

武士道と武富士

「いい加減」のお腹と背中(4)



 言葉の表裏と一人歩きの話でした。

 昨夜、火付け役のO〜MAさんからいいコメントをもらった。
 「近藤や土方。それに乃木大将が「禅宗」だったとしたらその美学は理解できますね。
 それと、自己装飾と自己演出が上手だったともいえる。
 竜馬や勝は多分に「仏教」的で他力本願的なように思っています。
 「武士道」をひとくくりにして理解しようと思っても
 日本人の宗教観がバラバラなように無理があるんじゃないですかね〜(^^♪)」


 元々はね、日本人のモラルの影響を儒教・仏教・神道のいずれかというものでした。

 武士に憧れコンプレックスを持っていた者達の「禅宗」的っていいなあ。
 で、そういったものに拘らなかった竜馬や海舟が「仏教」的。

 会話はずむよね(笑)。

 「そりゃ他力というより、自力じゃないですか? 天台宗とか」なんてね。

 楽しい。

 ブログ論争を垣間見ると相手の言葉の揚げ足取りばかりなので
 辟易します。なにがそんなに楽しくて興奮するのかさっぱり分からない。


 Hiroさんがコメント入れてくれていました。
 こちらは儒教的な捉え方から「葉隠」、そして「大君の義一心大切に存ずべし」。
 結論はいまの時代に武士道「なし」。

 この「大君の義一心大切に存ずべし」。がいいねえ。ここで右翼とかツッコミ入れちゃダメよ。


 話のポイントは「言葉」なんだ。

 言葉は無力か? 時々、おのれの非力に立ち尽くす馬太郎。

 しかし、言葉には力があります。

 この儒教的な捉え方は武士道とか日本人の在り方に大いな影響を与えました。

 それを絞り込めば一冊の本。といっても過言ではありません。

 頼山陽の『日本外史』だ。

 爆発的破壊的な大ベストセラー。

 いまでいうと矢沢永吉の『成りあがり』と『NOと言えない日本人』と『国家の品格』と
 『サラリーマン金太郎』と『NANA』を足したような歴史絵巻です。

 絵はなかったかもしれませんが、美文名文で綴られていました。

 みんな読んだ。そして暗記しました。そして陶酔しちゃった。

 日本人のDNAを変えた。

 いま認識される「武士道」って徳川幕府からのものですよね。
 家康は、それを朱子学儒教のひとつ)でなんとかしようとしましたが、
 時代が進むとなんとかならなくなる。

 個人と国家の相似について以前お話しましたが、

 武士が「俺って何?」って悩むように、「日本人って何?」「日本って何?」
 ってみんな悩んでいたんでしょうね。

 唐が満州民族に滅ぼされて「清」に変わります。

 俄然、やる気満々となる日本人。中華思想の後継者は俺達しかいないじゃないか!

 頼山陽の『日本外史』にはその熱い思いの裏付けがあった。



 一冊の本。言葉の力は凄い。
 だからあんまりいい加減にしない、考えない、ほうがいいよ。

 武士道に話をもどせば、最初からあったかどうかも疑わしい。

 それより日本人だ。

 士農工商ってあったことぐらいはみんな知っているよね。商工中金じゃないぞ。

 日本人のモラル関しては儒教・仏教・神道いずれも影響していると思います。

 私はそこに自然崇拝・アニミズムを加えたいかな。

 「恐れ」のようなもの。ですかね。それは


 


武士道と武富士。「ご利用は計画的に」よく考えて