あかんたれブルース

継続はチカラかな

日本人の弱点


週末は武士道の死について(1)



 中国は古代から多くの哲人を生みだして
 素晴らしい思想を世に送り出しました。

 東洋思想って凄いなあと、感嘆いたします。

 で、ということは逆に、
 中国という国と(漢)民族がいかに非道いものであったか。ということです。

 孔子老子荘子もみんな頭を抱えたわけだ。
 そういう風土環境だからこそ、思想哲学が必要だったんですね。
 これは中国人を蔑視しているのではありません。決して!

 ここでのポイントは漢民族の特性である野放図さ、
 大陸的といってもいいのですが、この大雑把な人間臭さの土壌があったから
 思想哲学を必要としたことです。

 アキレス腱だったんですね。

 では、日本人のアキレス腱とは何か?

 私はそれを「死」だと考えます。

 その民族もそうでしょうが、日本人はことのほか「死」を恐れる。
 仏教渡来から貴族がある程度の年齢に達すると寺や仏像を造ったり、
 非常に熱心にパフォーマンスに奔る。

 私の故郷は漁師町で、みな非常に気性が荒く(これは全国の漁師町特有)
 彼らは極道の限りをつくす益荒男無頼の徒ですが、中年を過ぎると
 熱心な門徒となって西本願寺のお経を唱えます。
 その墓の美しさ、お花畑の有様状態は全国一と言われている。

 親鸞の他力の教え、救済の教えががこの国に爆発的に普及するのも
 死に対する恐れからなのだと思います。

 これが日本人の弱点だ。


 武士道はこの弱点から「死」を非常に意識するところから生まれたのではないか。

 「切腹」という名誉。そして、恥を知る。死を恐れない姿勢。

 「武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり」はここから発しいるのだろうと思います。

 そういうのもあって、226事件以来の大東亜戦争において、
 「死ぬのが恐いか!」とか「卑怯者」という罵声が殺し文句になってしまった。
 この言葉が非常に耳に痛い。わけだ。

 一番恐いから、それを受けいることで勇気を現そうする。