あかんたれブルース

継続はチカラかな

お札になったスケベ爺の清廉と志

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戦争と平和(9)『銀河英雄伝説』から人材について



 伊藤博文がお札になったのは昭和38年11月のことでした。

 それまで聖徳太子とかが人気があったそうですね。

 新千円札のモデル候補があがったなかで、
 一般庶民の伊藤博文の人気はなかなかのものだったとか。

 ところが、
 それに異を唱える有識者たちがいます。

 伊藤は日本の植民地政策に大きく関わり、
 そしてスケベで品格的に認められない。といったような理由。

 なんたるこっちゃ!
 いつの時代でもこの識者っていう連中はいい加減で無責任だ(怒)。

 で、その反対者の識者のなかに
 早川雪洲という人物の名前を見つけました。

 古い映画ファンなら御存知かもしれません。
 『戦場にかける橋』(1958年)
 この作品斉藤大佐を演じ、日本人初のアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた俳優。

 戦前のサイレント(無声映画)時代にハリウッドで大成功をおさめた日本人スター第一号。

 けれども彼の役どころは冷酷悪徳の日本人を演じ国賊俳優といわれた人物。

 時代もあるでしょう。

 私は早川雪洲のサクセスストーリーにケチをつけようなんて
 そんなケチなことは言わないけれど、
 その早川雪洲伊藤博文に文句をつけるのが間尺に合わない。


 結局、伊藤博文を肖像にした千円札は採用されて
 昭和61年まで使われました。私が20代中頃までだから馴染み深いよねえ。

 偽札防止のためもあって工夫されたようで、斬新なデザインとカラフルな配色。
 いまでも印象に残っている人は多いのではないでしょうかね。

 私は伊藤博文が好きです。

 歴史がらみのブログで伊藤のことを
 ヒヒ爺エロ親爺、テロリスト、百姓あがりの藩閥首魁、植民地政策のキーマンなどなど
 そんな批判を目にすると心が痛みます。

 最初の「ヒヒ爺エロ親爺」は認めますが。。。

 後は、違うよ。

 いまの政治のダメさ加減を悲観して「武士道精神」を
 もった政治家を待望しているようです。

 伊藤は「武士道精神」以上のものを持った政治家でした。
 そして、平和主義を貫く立派な政治家だった。
 近代日本を導くリーダーだった。

 でも、誰も、伊藤博文を認めない。それが、悲しいのだな(涙)。

 何度か、彼のことは記事にもしたのですが、
 杉山茂丸にからめて、また彼の清廉を紹介できればと思います。

 日本男子諸君! スケベでもいいんだよ。いいんだよ〜おおおおお。