スズメのお宿で大激論
一昨日の木曜日、Kちゃんのクラスでちょっとした騒動が持ち上がったそうです。
クラスの誰かがスズメの子供を拾った。
巣から落ちて迷子。じゃない迷雀の赤ちゃんスズメ。まだ目も見えてないようです。
まず、クラスで意見が二分されたのが、その子をどうするか。
自分たちで飼って、自分で飛べるようになってから放す。
もとスズメは人間には馴れないから巣に戻してあげる。
Kちゃんは困ったようで、風呂場のG2にこの案件を持ち出してきました。
「パパどう思う?」
「そりゃ、その巣の場所が分かれば返してあげるこしたことはないけど、
それがわからないんだろう。
うまく飼って成長できるなら、それまで保護してあげるんだね」
Kちゃんはできれば飼ってあげる方に賛成したかっので、
私の答えが嬉しかったようでした。
結局、みんなで飼うほうに決まったのだそうですが、そこからが大変。
「でも、スズメを飼うのは難しいよ。ヒヨコも難しいけれど、寒さに弱い。
それと、餌とかどうたの?食べた?」
問題はそこみたいです。給食の牛乳を脱脂綿に含ませて飲まそうとしたら
またまたクラスの半分が反対した。その理由は、
スズメの赤ちゃんが脱脂綿の綿を呑んじゃったら死ぬかもしれない。
可愛いですね。子供って
「ははは、そりゃ、杞憂だよ。」
「きゅう?って」
「昔、中国の 杞 (き) という国に、
天が落ち、地が崩れて身の置き所がなくなるかもしれない。と心配して
夜も眠ることができなかった人がいたことから、
無用の心配を杞人の憂い、すなわち杞憂と言いました。」(出展は「列子」)
餌をやらなければ死んでしまう。
それを綿が口に入る心配をして餌をやらないっていうのはおかしいよ。
口に入らないように工夫すればいいだけじゃないか。注意深く。
それで、ミルクはあげなかったの?
うん。と頷くKちゃん。
そう思ったけれど、みんなを説得する自信がなかったそうです。
(でもこういうのって大人の世界でもありますよね)
そのスズメはクラスで鳥を飼ったことのある友達が持ち帰ったそうな。
うまく、生きながらえてくれればいいいねえ。
翌日、風呂場で「あのスズメどうなった?」と聞きますと、
元気に登校してきたそうです。
「餌を食べたんだよ!」
どうやって?
「スズメの餌(多分小鳥の餌)を水で溶かして食べたよ」
はやく元気になって飛べるようになったらいいねえ。