あかんたれブルース

継続はチカラかな

手塚治虫とアトムの子供

オタクの品格(3)



日本のアニメは世界各国で放映されているそうですね。
ピカチューとかドラゴンボールとか凄い人気だとか。
イタリアで「ルパン三世」がウケてて峰不二子が大人気っていうのも笑えますね。

因みに、ドラえもんアメリカでは放送禁止だそうです(汗)。
のび太のような子供になってはいけない。これが理由(笑)。

さて、そのアメリカで「鉄腕アトム」も放映されていました。
懐かしいですねえ。私やミディ嬢はリアルタイムの世代。
イコール明治のマーブルチョコレート。こら!柱にシールを貼るんじゃない(汗)。

で、契約の関係から「鉄腕アトム」の最終回は米国では放映されてなかった。

アトムの最期を語らずして、アトムは語れない。

子供心にすっごく、衝撃を受けました。

膨張する太陽が地球に衝突する。
それに向かってアトムはミサイルもろとも・・・

テレビ番組でそのラストを米国人に観せたところ、ショックと同時に
日本人のこういう考え方が理解できないとコメントしていました。
そんなあ、自分たちだってその手の映画たくさん作っているのに。
アニメだと、子供向けなのに、という意味ですかね。

まあ、そういうのは今の日本でも同じでしょう。
アトムの最期を、「軍国主義」とか「特攻」をイメージするとか批判して
放送禁止に追い込むのでしょうかねえ。

太平洋戦争で日本軍の初めての玉砕はアリューシャン作戦での「アッツ島の玉砕」。

後に玉砕は大流行します。
「生きて捕虜の辱めを受けず」なんていってね。
また、後の「特攻」とも連動する考え方でしょうか。

アメリカ人には考えられない。理解できない。

でもね、「アッツ島の玉砕」が報じられたときに、
世界各国は賞賛したのです。

勇敢な日本の兵士たち。

それはアメリカだって同じ。より強く賛美したようです。

彼国には「アラモの砦」の玉砕がありますからね。
これは独立戦争後に、メキシコの支配下だったテキサスの独立をかけた戦いで
200人ぐらいでしょうか。この砦に立てこもって玉砕した話。当然実話ですよ。

デイビー・クロケットとかジム・ボウイといった英雄がここで戦死しちゃう。

そういうのもあって、
アメリカ人にとって犠牲的精神はナンセンスじゃない。決して
むしろ国民性とアメリカの特性でそれは色濃く映画なので反映されいます。

愛国心とか、犠牲的精神っていうものは非常にデリケートで
いまの日本じゃあタブーです。ちょっとだけよ。もダメ。
右翼のレッテルを貼られてしまいます。

俺は右翼じゃないよ。

手塚漫画にはアトムだけではなく、たとえば「ジャングル大帝」なんかも
こういうラストでした。

レオは雪山で遭難するヒゲオヤジに喰われてその毛皮を提供する。

確かに、太平洋戦争時の精神主義や特攻戦術は問題あります。
それを書こうとすれば、いくらでも記事アップできる。
これまでさんざんやったのでここでは触れませんが。

たださ、臭いものには蓋をするとか、なんでもかんでも批判するとか
言葉狩りっていう手段とかよくないよね。

人命尊重、命は尊い。これは正しい。
けれども一人の人間の命は地球よりも重い。はどうだろう。
美しそうな言葉であっても、まったく理論的ではありません。

晩年、手塚治虫原子力推進者として批判されていました。
原発反対の頃に、地球温暖化の問題は既に囁かれていましたが、
それよりも原発反対の声が圧倒的に強かった。

どろろ」は障害者をテーマにした作品。
最近映画化されましたね。時代の風潮が少し変わったのでしょうか。

まとまりのつかない記事ですみません。