あかんたれブルース

継続はチカラかな

「カタチ」にしてみたかった。

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ブログを始めて2年4カ月になります。
その間、色々な人たちと出会いました。

この『太平洋の荒鷲』は今日からセブンイレブンとかの全国のコンビニで発売されます。

このなかに「戦闘機血風列伝」という連作読み物があります。

これは「ゆたちゃん」の協力を得て不肖・馬太郎が書きました。

私は彼の顔もしらないし、声を聞いたこともありません。
住所も教えてくれないので、見本誌を送ることもできない(汗)。
ネット上だけの関係。それをバーチャルという人もいる。

リアル世界とネット世界を区別して考える人も多いと思います。

そのことで何度も音夢嬢から「使い分けるべき必要があるのか?」と問われたものです。

その度ごとに、
「いんや、結局『道具』であって、使っているのは生身に人間。どちらも同じ」
と答え続けてきました。

妃嬢は「それでも面と向かって直に話したほうがいい」ともいいます。

そりゃそうだよね。でもそうもいかない場合もあるわけだ。
そこにネットやブログの価値もある。

ゆたちゃんを知ったのは一昨年の秋頃です。
太平洋戦争の海軍を中心とするマニアックなブログでしたが、
その視点は「技術」に向けられて、多角的に考察していました。
途中で行方不明になったので(汗)。「尋ね人」の記事をアップしたこともあります(笑)。
ほどなく出頭してきてくれた。「馬さん、どうしました?」って

新しい視点で「戦争」を見直そうよ。
それは賛美じゃなくて自虐でもなくて、「戦争の本質」を抽出しようよ。

そういったことで「太平洋戦争『くせもの列伝』」という企画を立ち上げたのが昨年の3月でした。
なかなか通らない。1年半かかって三つの出版社をまわって、
ようやく「カタチ」になったのが、これです。

内容が「キワモノ」っぽいと
(おなら、手相、おにぎり、ヒロポン、酔っぱらい、家庭不和、パインの缶詰などなど)
本線の企画はまだまだ通りません(涙)。
今回は「お試し」でコミックの間に挟まれる形式です。実験リサーチですね。

でもね、私は「カタチ」にする必要があったのです。

ネットではハンドルネームという仮面が
誹謗・中傷を平気で繰り返し相手を否定する場でもあります。
それが本当に本音なのかは疑問ですが。
また、ある一定のガードとルールをつくって付き合っている人もいますよね。
本音で付き合うことを恐れているのか不安に思っているのか。。。

そんななかで、私は思うのですが
「言葉」(ここでは「文字」かもしれませんが)には責任があると。
仮面を無責任な発言をする動機にしたくはない。

その言葉には責任がある。自分自身に。
ネットも現実世界も同じ。
「それは方法論、道具です。それを使っているのは生身の人間なんだから」と
言ってきた自分の言葉にも責任を持ちたかった。
だから「カタチ」にしたかったです。

顔も知らなくても、声も聞いたこともないけれど、
信頼できれば現実世界となんらかわらない。
それはバーチャルなんかではない。だって、「カタチ」にできたでしょ。

当然、誰でもかれでも信じるという宗教とか
詐欺師が喜びそうな変なお題目じゃありませんよ。

信じられる人は自分で探さなければいけないし、
それ以上に、自分自身を信じていないと、途中で必ず頓挫してしまいます。


ということで、学研『太平洋の荒鷲』定価420円。
買ってね(笑)。立ち読みでもいいけど(汗)
ペンネームで下馬太郎にしようかと思ったけれど、
直前の最終入稿で「責任」というのが頭を過ぎり、実名に変えました(汗)。

色々不自由なことにもなりますが、まあいいや。と思いました。