あかんたれブルース

継続はチカラかな

昨夜のモツ鍋屋で




昨夜、冴子と飲んだ。

この間、6月に会ったときに鶴来さんが亡くなったことを聞いたのですが、

「それが実は死因は自殺だったのよ」と意外な話。

突然の死去だったので、驚いてはいたのです。まだ60歳前後。

それにしてもまさか自殺だったとは・・・。

私は冴子ほど鶴来さんとのお付き合いはなかったのですが、
自殺するようなタイプではなかったのです。
冴子と私の認識では。

大手の旅行会社で社会貢献事業を担当していた先駆者的リーダーで、
飄々とした姿勢と風貌、人徳と人脈のスケールの大きさには感嘆していました。
所謂、達人の域に達していた。

その肩書き以上に凄い人でしたが、
常に穏やかな口調で、誰に対しても同じ姿勢で接する優しい人でした。

「うつ」とか無縁の人だと思っていたのに、、、。ショックだった。

酒も強い人でしたが、アルコールが好きというよりも
酒の場が、人が好き。ってタイプでした。

飲めば、朝まで。

酔ってもまったく変わらない。まあ元々が変わった人でしたけどね。

一度は、冴子と朝から飲み始めて、昼間の2時に泥酔し、
中年女と壮年男が抱き合うようにして
下北沢の路上で2時から夕方の4時まで寝ていたことあったとか。

目が醒めて、「鶴来さんそろそろ会社に戻らないと」だったとか。

死ぬ少し前にも冴子に飲みに行こうとの誘いの電話があったそうです。
残念なことにその半年前から彼女は仕事に追われ続け、
いつも断らざるおえない状況。
そのことを悔やんでいた。

「そう責めるものじゃないよ。それにしても、あの人が・・・」

「きっと、やさしすぎたのよ」


やさしすぎるかあ。

私は優しさには「強さの裏打ちがある」と考えていたのですが、、、。
そして鶴来さんも強い人だと思っていた。

やさしさというよりも、孤独だったのかもしれません。

人間の奥底のことなんて誰もわからない。

自分を見つめる力は時に孤独を感じるものです。

強い弱いではなく、

孤独は人を無常の彼方に追いやるものなのでしょうか。