あかんたれブルース

継続はチカラかな

仁義なき戦いとは男の嫉妬合戦?




「男の嫉妬に『生存競争』という要因がある。だから殺人的に凄いのだ。」

塾長の言葉はさらに後を引きます。


日本映画の金字塔『仁義なき戦い』は映画ではありますが、
広島抗争を綿密に取材した事実以上の事実の記録です。
   中国新聞社が菊池寛賞を受賞した『ある勇気の記録』なんて、
   事実面、内容・文章力すべて足元にも及ばない。

また、日本映画としての評価は
   一位、『七人の侍
   二位、『仁義なき戦い』シリーズ
   三位、『砂の器』 となっている。

さて、この「仁義なき」という言葉はその後、政財界やスポーツ芸能などを
マスコミが揶揄するときに使われていますが、
実際に作品を再度検証してみれば、この仁義なきとじゃ何か?の問いに

「嫉妬。それも男、男、男、の嫉妬」のドラマである。と

仁義なき戦い
http://jp.youtube.com/watch?v=as9tkhiK9xU&feature=related

たとえば、

主人公・広能(菅原文太)に対して槇原(田中邦衛)は嫉妬しています。
若頭・酒井に対して新開(三上真一郎)が嫉妬して内部抗争を勃発させる。

さらに酒井は組長・山守(金子信雄)に嫉妬され、原作からは主人公・広能も嫉妬している。

『広島死闘篇』では
村上組長(名和宏)に舎弟の時森(遠藤辰雄(太津朗))が嫉妬。
大友勝利も村上組に嫉妬して大抗争を繰り広げます。

『代理戦争』では
打本(加藤武)が山守に嫉妬して第二次抗争が勃発。明石組(三代目山口組)が介入。
エピソードでは西条(川谷拓三)が舎弟の猛(渡瀬恒彦)に嫉妬。
三羽ガラスの武田(小林旭)、松永(成田三樹男)、江田(山城新吾)が
牽制しあうのはこれ嫉妬があってのことです。実力伯仲ともいいますが。
また大久保長老(内田朝雄)が山守に嫉妬している。

『頂上作戦』では
福田(長谷川明男)が早川(室田日出男)に、
川田(三上真一郎)が岡島(小池朝雄)に嫉妬、嫉妬、嫉妬、メラメラ。

『完結篇』では、
早川(織本順吉)と大友勝利(宍戸錠)、市岡(松方弘樹)は
武田(小林旭)と松村(北大路欣也)に嫉妬。
また、事実関係から武田(小林旭)は松村(北大路欣也)に嫉妬している。
そして、旭川刑務所を出所した広能(菅原文太)は武田(小林旭)に嫉妬。

そうです、男の群像劇『仁義なき戦い』とは、まさに嫉妬のドラマ。

これが戦後二番目に大きな暴力団抗争(山一抗争以前は一位)の
真相なのです。原因は「嫉妬」。

これ、映画の話じゃなくてすべて実話ですからね。


関ヶ原の戦いも文官石田三成に対する武人派たちの嫉妬からでした。

歴史は嫉妬が作りだす。

といっても過言ではありませんね。