あかんたれブルース

継続はチカラかな

二人のマーフィー

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プレイバック「引き寄せの法則」の疑惑-2



私たちがよく耳にした「マーフィー」の法則
あれは「失敗する余地があるなら、失敗する」
「落としたトーストがバターを塗った面を下にして着地する確率は、カーペットの値段に比例する」
といった失敗の法則。
それを先達の経験から生じた数々のユーモラスでしかもペーソスに富む
経験則をまとめたものです。

その由来は、オハイオ州デイトンのライトフィールド基地内のライト航空研究所に勤務していた
エンジニアのエドワード・アロイシャス・マーフィーJr.大尉が、
1949年5月、カリフォルニア州のミューロック空軍基地で、
トラブルを起こした装置を調べて誰かが間違ったセッティングをしていた事を発見したときに、

「失敗する方法があれば、奴はその方法でする」

といった彼の言葉がベースになったのだそうです。

日本でも1993年後半から1994年前半にかけて大流行し、関連著書も多数出版されました。
まあ世界各地にこういった類の格言や金言はあるようです。
日本流にいえば
「転べば糞の上」「泣きっ面に蜂」のようなものです(汗)。


さて、ここにもう一人のマーフィーがいる。
これが問題のジョセフ・マーフィー牧師です。

こちらも著書がたくさんあって、
そのタイトルにはデカデカと「マーフィー」と記されているからややこしい(涙)。

因みに、手元にある三笠書房の『マーフィー自分に奇跡を起こす心の法則』の
カバー袖にある産能大学出版部刊行のマーフィーシリーズを列記してみますね。
   
   『眠りながら成功する』『眠りながら巨富を得る』『あなたも金持ちになれる』『人生に勝利する』
   『あなたの人生を豊かにする』『人生に奇跡をおこす』『人生は思うように変えられる』

関連本では 『マーフィー100の成功法則』『マーフィーの黄金律』『そのパート2』『マーフィー宇宙律』など


こちらも結構すごい(汗)。

で、前者の失敗の法則と違って、こちらは成功の法則だ。
しかし、聖職者が「金持ち」を謳い文句にしていいのかしらん?それを成功と位置付けて(汗)。
さすがはキリスト教です。懐が深い?欲深い?罪深い(笑)

で、問題はこの後者のマーフィー。
「金持ち父さんシリーズ」よろしく、出版・講演活動をやっていたのですが

どうも『ザ・シークレット』と「引き寄せの法則」のソースはここにありそうですね。
というか、キリスト教文化のなかに、というかキリスト教のなかに
この法則性があるようです。
そのなかでもプロテスタントが怪しいか?

まあ、拝金主義者の犯人探しはいいとして、
諸君、このシリーズの11月18日の「アンパンみたいに」で
http://blogs.yahoo.co.jp/djkxq447/45629375.html
西洋(文明)は「陽」で、東洋(文明)は「陰」と書いたのを憶えているだろうか。

つまり、一連の発展暴走破滅「欲望」理論は西洋キリスト教文明が下手人だ。

しかし、聖職者の身でありながら、成功やお金を引き合いにして、
この牧師はなにを訴えようとしたのか?布教活動?
彼の出典ソースは「聖書」からだとか。
そして、「引き寄せの法則」、『ザ・シークレット』に引き継がれていきます。


いずれにしろ、西洋キリスト教の「陽」の文明は暴走していたわけです。





陰陽四十八手(25)暴走牧師の罪と罰
左が失敗のマーフィーの法則VS右が成功のマーフィーの法則