あかんたれブルース

継続はチカラかな

親を選んで生まれてくるという子供たち




さる11/25(火) 午後 6:05にこんな内緒コメをもらったです。

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     ねえねえ。
     話はちょっとズレるかもしれないけど
     子供は親を選んで生まれてくるって本当?
     生まれてすぐに親の手で命を絶たれる赤ちゃんって?
     ずっと疑問でした。
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「子供は親を選んで生まれてくる」これは江原さんもよく仰っています。
それに大きく異論を唱えようとは思わないが、
ルイちゃんが疑問を持つように(いけね、バラしちゃった)
わたしも大いに疑問を感じる。



●第一に、幼児虐待とかで殺される子供。

これを江原さんは親が修行(学び)をしくじった。という風に解釈しています。
が、
その親が来世で地獄に行こうがアフリカの紛争地域に生を受けようが
まったく興味なにのです。わたしが気になるのは、その殺された子供ってなんなの?

人は泣きながら生まれてきて、成長していくわけですが、
最初のコミュニケーションの方法は「泣く」ことですよね。
オッパイが欲しい、オムツが濡れた汚れた、眠いなど。

幼児期になっても痛みとかの理不尽を親に伝えるために「泣く」わけです。

それなのに、その親に虐待を受ける。こんな可哀想な話はない。

それをカルマとか言い切れる江原さんの気持ちが察せな。

「子供はそんな親でも恨んでなんかいないんですよ」なんて言っちゃう。
そりゃ、子供にとって親は絶対的なものですからね(怒)。

   スイスだったか欧州のどこかで、父親が娘を十数年監禁して、
   近親相姦を繰り返したあげく、何人もの子供を産ませた事件がありましたよね。
   これは最近だけじゃなくて、以前にもあったと記憶します。
   この娘の学びと、この娘から生まれた子どもたちの選択って、なに?


修行とか学びの「場」ということで今生を位置付けて
すべては「来世」に重きを置くようなような発想ですが、それもちょっと無理がないか?



●第二に堕胎の問題があります。

親を選んで生まれたはずが、生まれる前に拒絶されてしまう。

中絶はいまに始まったことじゃない。「間引き」という名で昔からありました。
ひとつには貧困ということもあります。
   だいぶ前に記事にしましたが、今東光の『河内風土記』のなかに
   その周辺の川に胎児の遺体が流されている春の描写がありました。
   ひとつの風物詩として・・・。昭和30年代の話ですよ。
   現在でも隠れて産み落とした子を始末したというニュースが
   ワイドショーなどで報じられますが、こういうことは今に始まったことじゃない。
   また虐待に関しても内容や数字や惨状は異なっても、以前からあった。わけだ。

それでも江原さんはその短い間にもその子供には「学び」があったと仰る。
「人生は長い短いじゃないんですよ」と。

また、少し気になったのは堕胎を女性の側の問題として
母性云々の話を展開しているんですが、本来の首謀者は父親(男性)側でもある。
ちょっと前まで東南アジアに女漁りにいっていた日本人はたくさんいました。
そっから後の話は本人も知らない。知らないものに罪の意識なんて芽生えない。

はたまた、避妊にしたって、立派な子殺しなのかもしれません。
精子卵子にはまだ魂は入っていないのだろうか?
授精したときに入魂なのかな?



●第三は、少し感情的で江原さんから笑われそうですが、

難病を背負って生まれた子供。小児病棟24時の世界とかです。
「おかあさん痛いよ」と訴える声がこだまするなかで、たとえ他人の子でも
わたしは耐えられない。大人だったらね、それも学びと言い諭せるだろうけれど。

そういった子供を我が子として受け入れる試練は、たしかに親としては
「学び」や「修行」なのかもしれませんが、
その幼い子にとっては、理不尽以上のなにものでもないんじゃないか?

それでも江原さんはその短い間にもその子供には「学び」があったと仰る。


その苦しみをなんとかしてやろうと、親自ら命を奪うときもあるでしょう。
それを「しくじった」と誰が批判できるか? 江原、お前がするのか?

これは次回のテーマにしますが「自殺」とかが、罪深く
「殺人」以上に問題あり、という彼の言い分にも文句が大ありなのでした。
また延命治療の延長としてある、臓器移植の問題などなど


子供は親を選んで生まれてくる。
たしかに、説得力があり、希望に満ちた言葉であるとは思います。
しかし、なにか少し違う。ほんの少し、釈然としない。

それを「すべて知ってます」という
江原さんの「一刀両断」の物言いがカンにさわってしょうがないのでした。




リアル・スピリチュアル(1)