あかんたれブルース

継続はチカラかな

あやふやなもの




わたしたちは不確定・不確実の世界に生きています。

いわゆる「一寸先は闇」ってやつですね。だから不安を感じます。

だから予測や予想や予言についつい耳を傾けてしまう。
それが当たってた。なんていうともうメロメロ。

正月明けの日経とか読売で今年の経済予測、株価予想を
アナリスト、専門家などを集合させてやっていたそうですが、
二日目で(株価)外れていた強者もいたそうな(笑)。
そして各社の見出しが昨年とまったく同じには笑ってしまいました。

当たらないのです。

仕事柄、ずっと接していますが、当たったためしがない。
プロなのにねえ。変な話だと思わない。

競馬の予想だって当たらない。
各専門誌が本誌予想以下、記者、トラックマンを総動員して予想の買い目を出していますが
ほとんど当たらない。当たっていない。
だから各社「的中率」「的中数」「回収率」などと都合に合わせて第一位なんて
都合のよい自慢をうたっていますが、その「率」「数」の低いこと。
だいたい収支はマイナスなのです。

一日、12レース中、本命−対抗の一番人気で決着するのは1〜2レースですからね。
どう考えても予想紙の買い目通りに買えば、収支はマイナスに決まっています。

それでも、結果が出るまでは気になって仕方がない。


友人が娘の結婚に悩んでいた。
大学に入学してまもなく妊娠してしまったそうで大騒動でした。
普段は道徳的かつ常識的な彼女が「中絶させる」という選択肢まで持ち出した。
でなければ、自分の子供として育てる。とまで。

いろいろ話してみたのです。
娘さんの相手が若すぎるとか、妻子持ちってわけでもない。
立派に結婚相手の条件は満たしているにもかかわらず・・・

要は相手が気に入らないのがひとつ。
「結婚するのは親じゃなくて娘だろ?」「うん、そうなんだけど・・・」と。

もうひとつは、せっかく苦労してお金をかけて良い大学に入れたのに・・・
これがもうひとつ。
この大学のこの学部を出ればしかるべき一流企業に入れて
しかるべき男性と結婚でき、しかるべき生活と人生が送れる。
そういう可能性が高い。

と、本音を漏らしていました。
まあねえ、わからなくもない。しかしそれは「皮算用」でしかないよね。
他人事だから客観的に冷静に考えられるのかもしれませんが、
かといってそんなあやふや予想予測で堕胎させるっていうのもねえ。
まあもうひとつは地方独特の「世間体」っていうのもあるとは言っていました。
がそれでも理由にならない。

彼女は普段そんなことを考えたり言葉にだしたりする人じゃないのです。

わたしより5歳ぐらい若いでしょうか。
だいたい同年代です。

当然、わたしたちにも若い頃はあり、
親とか上司とか先輩たちに反発して生きてきたわけです。
大人というのもに反発してきたはずなのに、
いつのまにかわたしたちは大人になって常識のなかで暮らし
そしてあやふやな予測や予想に振り回されてしまう。

再度、言います。

どこの大学の先生でも専門家でもプロでも事情通でもなんでも

予測や予想の当たった試しがない。確信を持っていえる。
100歩譲っても
当たる当たらないは50%。

結局は自分で判断するしかない。
その場合は、その選択が「納得できるかどうか」の判断だけ。

それだけ。





陰陽四十八手(43)不確定黙示録