犯人は「孤独」だ。
ここ10年、日本の自殺者は3万人を超えているのは御存知だと思います。
その内訳で全国47都道府県のワーストに位置する秋田県では
なんとかこの不名誉な記録を是正しなければと、各市町村自治体が立ち上がり、
取り組みました。そして効果は出た。
そのなかの担当者はこうインタビューに答えていました。
「 経済的な問題ふくめて、
すべての具体的な問題が理由で人間は絶対に死なない。
人間が死を選択する本当の理由は『孤独』だ 」 と言っていました。
自殺者の増加は不況でも人間関係の行き詰まりでも健康問題でもイジメでもない。
原因は孤独です。
人間を一番苦しめる理由、絶望する理由、極まった死を選択させる理由が孤独です。
この秋田県の取り組みで注目する点は
自殺と同様に「うつ」も対象にしていたことです。
ふたつはリンクしているんです。つまり「うつ」の根源は「孤独」にある。
日本の自殺者増加の本当の理由は「孤独」社会にある。
社会がやさしくない。いや、わたしたち自身が個人主義にはしって、
他人に無関心になている。
それを相手の人格を尊重するとか、ものわかりのよいことを言っていますが、
関わり合うのが面倒だし、自分のことで手一杯。っていうのが本音だろ。
そして、いつしか自分自身も孤独感に苛まれていきます。
ブログというものはコミュニケーションの道具のひとつです。
議論してなにかの真実を見つけだすこともできますが、
議論のための議論となって、相手を否定しることで自分を肯定する
無意味で不毛な行為にも使うことはできる。
でも、ひとつだけいえるのは、みんな孤独だ。
素直にそれを伝えられる人もいれば、
歪んだ手法でしか伝えられない不器用な人もいる。それだけのことだと思います。
悪い奴っていう者はそうそういるもんじゃあない。
ほとんどが思い違いをしているだけ。
自分のことばっかり考えない相手の立場にたって考えてあげることは大切です。
かといって、ただ相手に迎合するだけじゃいけない。
コミュニケーションってものはそういうものじゃない。
八方美人でいられるほど容易くないのが世の中の仕組みであって人間の摂理だ。
ダメなものはダメ。
会津藩の教えじゃないけれど、そうシンプルに生きることは悪いことじゃない。
陰陽四十八手(44−5)濡れて嬉しい相合傘