あかんたれブルース

継続はチカラかな

やさしい女

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以前「危険な香りの正体」の記事で
http://blogs.yahoo.co.jp/djkxq447/47638480.html#47640094
虐待された娘が成長して
そのダメな(もしくは不甲斐ない)父親に似た男性を選んでしまうという
精神心理学の言い分にケチをつけました。

そしたら、ムッシュがすっごくいいコメントをくれた。

>しかし、残酷さはあくまで残酷さなのである。
>このことを認め、残酷な男に繰り返しひっかかるその反復強迫を止めるようになるためには、
>彼女は、父親に愛されていなかったという、彼女にとっては認めがたい苦痛な事実を
>認めなければならない。

参考資料まで貼り付けてくれて
http://www.j-world.com/usr/sakura/words/w026.htm

   >有り難うムッシュ。この記事はまた後半で蒸し返すね。

遅くなりましたが、蒸し返します。

そりゃ、そうなんだ。80%はその通り
でも、敢えて、残りの20%を頼りに、反論します。

もののあわれのエロティズムに浸れる日本人と
虚無感に苛まれて宗教に奔った一神教信者たちとは違う。
同じ人間だから同じなんだけれど、ここが大きく違います。
だから、欧米の心理療法マニュアルにわたしは大きな疑念を持っている。

で、所謂「だめんず」を愛してしまう女たちがいます。
その傾向を、上記の寅さんとか馬さんとかの動機としても、差し支えはないけれど、
それだけじゃ、片手落ちなんだな。

   だから、どうした? で、どうなるの?

   認めなければならない。そして、変わらなければならない。

認めるのいいとして、そうそう人間は変われないよ。
そんなに簡単にいけば、苦労はしない。根本から外している。

傾向とは別に、親爺が酒乱だったとかDVだったとかダメ人間だったとか
だけの女が「だめんず」を愛す性癖の持ち主だとはいえない。

原因、その動機は、母性だ。

放っておけない、という母性がそうさせています。
そこに例のエロティズムのメカニズムがあります。
そして、必要とされる「場」を求めているってこともあるでしょう。
損得で考えれば損だもんね。男も同じです。父性にもそれはある。

やさしいんだよ。

女たちは「いい男がいない」と嘆きます。(男も同じね)
違う。それはいい男の完成品だけを求めているから品薄なんだ。

いい男は女が作ります。というか人間は女が作る。

いい男はどうしようもない男たち群のなかで燻っているものです。
彼女たちはそこからみつけたんだ。

かといって、そうそう簡単にいい男に育てられるものじゃない。
「しくじった」だけなんだ。

トラウマ云々で同じ過ちを繰り返すイカレた女に仕立てるなよ。
とっても気だての良い女です。
母性豊かなやさしい女。
もう一度、やり直したかったんだ。
父親に問題があたとすれば、非道い父親を許している。和解したい。
可哀想な父親。
そして自分の力の至らなさを悔やんでいる。

なんでもかんでも病気にしちゃあいけない。
しくじってしまうケースは多いけれど、必要なんじゃないかな。

そういうことを知ってるからムッシュは苛立っているんだと思う。
だから認めること変わることを強く訴える。ごめんね、勝手に(汗)。
爺で堅物だけど、あいつは優しい。父性が強い。

母性も父性も本能なんだろうけれど、
その本能にはやさしさでつくられています。
愛なんだと思う。
性善説性悪説を議論する必要なんかないんだ。絶対的に前者だ。
後者はただ見失っているだけの状況をいっているにすぎません。

ということ。
蒸し返して、残りの2割の補足をどうしてもしたかった。




愛と性に対しての補足として(20)母性と父性
因みに、しくじってばかりでもないよ。
何人か知っています。
その女たちはとても素敵な女です。
そして、幸せを勝ち取っている。