外人のような顔立ち
『坂の上の雲』は1968年(昭和43年)から1972年(昭和47年)にかけて
『産経新聞』に連載された作品です。
時代を考察するには100年を必要とするといわれます。
この作品の中心には日露戦争が描かれている。
1903年〜1904年にかけて戦われた日本と帝政ロシアとの戦い。
司馬遼太郎はその100年よりも40年はやく
摘み取ったといえます。
そのためか色々と批判否定もされていますが、
ここではそのことは横に置くことにします。
この作品に三人の登場人物を「主人公」として彼は選びました。
三人は四国松山出身で秋山好古と真之の兄弟と真之の友人で俳人の正岡子規。
秋山好古は日本陸軍の騎兵隊の父と呼ばれた人物で
日露戦争で世界最強のロシアのコサック騎兵を駆逐した名将でした。
また、弟・真之は海軍に進み、連合艦隊作戦参謀として
バルチック艦隊を殲滅させた天才戦術家となります。
この長編大河ドラマは第一巻の第一章は「春や昔」という
正岡子規の俳句を引用したものでスタートします。
『坂の上の雲』の主人公はこの三人ですが、
いわゆる群像劇の構成になっている。
司馬流の人物描写評伝の真骨頂ともいえるのですが、
その第一話で描かれるのが(↑)上記画像の秋山兄、好古です。
なんか日本人じゃないような・・・(汗)。
『風と共に去りぬ』のバトラー船長役を演じたクラーク・ゲーブルに似てる(汗)。
色黒ではありません。色白だったそうです。
鼻が高かった。以前、秋山兄弟の父親の写真を拝見しましたが
好古は父親似です。
後に好古は「東洋にヒンデンブルグ」という渾名されますが、
日本人にはこういった欧米人に近い骨格人相の人たちが存在する。
不肖、馬太郎も「東京のベッカムさん」とか
「消費期限を遠い太鼓のどんどこどんのオダギリ・ジョー」とか揶揄されますが、
男は顔じゃない!
イケメンなんて大嫌い(涙)。
なんか枕が長くなってしまった(汗)。
『坂の上の雲』文庫第一巻第一章「春や昔」(1)
好古の顔で、がす。