あかんたれブルース

継続はチカラかな

軍艦一隻って高いのだ。ゲロゲロ



それでも日本は人材育成を最大の懸案事項のひとつにしました。

問題は山積みです。

日本にはお金もなければ産業らしきものも育っていない。

島国で攘夷を叫んでの明治維新だったはずなのに、国防の核になるべき
「軍艦」を自前で造れない。
また、海軍らしきものも存在しなかった。
旧幕時代から受け継いだ海軍らしきものは幕臣榎本武揚ら)が
主体になっていましたが、それを薩摩が握ります。
薩摩は軍事閥として陸軍と海軍を手中におさめる。
その後、
西郷の西南戦争によって、
陸軍の覇権は長州の山県有朋が握りますが、
海軍は薩摩の利権の場となります。

この利権とは、軍艦製造です。これを外国に発注していました。
そのコミッション料5%が担当軍人に流れていたのです。
当時、最新鋭の主力艦の建造費は1トン当たり80ポンド(1ポンド約10円)。
それに対して日本は10倍以上の1000ポンドを支払っていました。
各国が競って日本と取引したがった。
コミッションは10%まで跳ね上がった。それでもまったく問題なかたのです。

こういった状況で日本は日清・日露戦争までその戦力の充実を図りますが、
そのなかで一部の関係者が私腹を肥やしていたのでした。

海軍の父といわれる山本権兵衛は直接的その金は受け取っていませんでしたが、
後に彼が遭遇するシーメンス事件はこういった
海軍内の悪習によるものだった。


そして、築地にあった海軍兵学校江田島
移転していったのでした。
そして、馬太郎は明日からバカンスです。
常夏の楽園でアロハオエエエエエエ。ゲロゲロ



坂の上の雲』文庫第一巻第五章「海軍兵学校