あかんたれブルース

継続はチカラかな

モンゴル、満州の梅毒とロシア人と日本人



梅毒の話で恐縮ですが、すこし考えてしまいました。
日清戦争前に参謀本部附の福島安正はユーラシア大陸単騎横断を敢行する。
ベルリンからペテルブルグ、そこから南下して中央アジア、東に外モンゴル
(現在のモンゴル。クーロンという蒙古第一の都市でも)
そこで、梅毒の蔓延に愕然となる。
これが民族のエネルギーを損耗させている、と。

また、日露戦争のとき、秋山好古が放った永沼挺身隊は内蒙古満州西部)で
その猛威をまざまざと見せつけられます。
指のない子供や鼻のない子供・・・

蒙古に梅毒が流行しはじめたのは明の末期。

梅毒に関してはコロンブスの新大陸発見でヨーロッパにもたらされたいう説が
有力のようですが、
原産地をアメリカ大陸としてアラスカからシベリアを渡った説も同時にあるようです。

ともかく、ヨーロッパで流行した梅毒がロシア人の東夷で
モンゴル、シベリア、満州に広がった。

ロシア(スラブ)人は東洋人との雑婚を英国人やフランス人ほど嫌わない。
もともロシア人はジンギスカンの末裔で、それにノルマン人が混ざった人種だそうですから。

それと、モンゴル人の旅人への歓迎接待に妻を馳走する習慣があったのも
禍したようです。これ、笑えません日本もそうだったのですから。
また、南洋もそうみたいですね。こういった観念。

まあ、なんにしても病気の知識がなかったのです。
知らなかったじゃ済まされませんけどね。
でもなんで梅毒はアメリカ大陸にあったんだろう?




「青空会議」疾風録(8)