あかんたれブルース

継続はチカラかな

龍馬のセックスレスについて



先日、病院に行ったら混んでいて待合室で週刊誌を手に取った。
文春だったか新潮だったか朝日ってことはないと思う。厚さから

その目次に、「龍馬とおりょうセックスレスだった」とありました。とさ

後半の頁・・・見開き2頁のちょいネタ。

で、龍馬が梅毒だったからだという。

・・・(汗)

長崎の丸山遊郭で散々遊んだせいなんだと。
当時の目撃証言から、龍馬が梅毒だっていうのは歴史的事実だと。
で、背中に吹き出物があったとか。既に末期症状で禿げてたとかあったな。
でも、おりょうは長生きだったから
セックスレスだという、論法だった。

なんか注射も打たれていないのに元気がなくなってしまった。

なんか引っかかって、一晩二晩もの思いに耽りました。

戦国武将で梅毒で死んでるのは、加藤清正結城秀康前田利長
ウィキペディアにはある。結城秀康ハンセン氏病だったんじゃないんだ。
幕末では木戸孝允の名が入っていました。

わたしが過去読んで記憶にあるのは黒田恕水とか福島正則とか?

龍馬が梅毒ねえ・・・

しかしさ、その裏付けは目撃証言だけなんだよな。
その目撃者が医者とかカルテがあるわけじゃない。
当時、不治の病だった梅毒を病んで海援隊を組織して世界に乗り出そうと
するだろうか? 
死を目の前にしてそこまで底抜けに未来を見据えられるかものか。
加藤清正にしても結城秀康にしても前田利長にしても
どこかあきらめにも感じる達観というか老成を感じる。
木戸孝允に至っては人変わりしたといってもいいぐらい、変だった。

龍馬にはそれがないけどねえ・・・思い過ごし、欲目?

というか、おりょうが発病ぜずに、長命だったことから
セックスレスという結論を出すより、
龍馬が梅毒じゃなかったという結論のほうが、普通、するよね。
たとえ、
ヘテロセクシュアルだと感染率は58%だとしてもさ。

龍馬が梅毒だからおりょうを抱かなかった。とするのか。
でも、おりょうが龍馬を本気で好きなら梅毒でも抱かれているとするとする。
セックスがすべてじゃないけれど、惚れた者同士なら
死んでもいいと思うけどね。ロマンチストとしては

なんにせよ、その記事の書き口が嫌な感じだった。
知ってるぞ、といった感じ。物知りさんの嫌味な感じ。
なんだろう、中公新書ラグレの「歴代大将」シリーズでもそうだたけれど
揶揄したりすること言い口が正統な評論考察みたいな錯覚がある。
耄碌してるんじゃないか?爺

まあ、龍馬のセックスレス梅毒説は週刊誌の売らんがためのネタ筋だけれど
なんか後味の悪い記事だった。
電車中吊りで煽れば買うもんね、売れなきゃダメなんだ。
だけどもっと違う切り口書き口はあるとは思うけれど
ガッカリさせる後味でした。

だから活字離れしちゃうんだよ。



「青空会議」疾風録(7)