亡国の企業努力
人間が求める究極の欲望
それを「自由」だと、しました。
これがなかなか手強い。が故に、閉塞感が生まれるわけです。
人類はそれをなんとか入手しようと努力し工夫し考えた。
率直に、具体的に、まず、「便利さ」と「合理的」に解決しようとした。
それ自体が間違いではないのですが、それは新たな不便と不合理を生んだ。
だから、厄介で手強いのですね。そう簡単に問屋は卸さない。
でも間違ってはいない。すべてはプロセスです。
歴史は時間であり、一方向に螺旋を描いて進んでいる。
昨日までの方法論が本日では通用しなくなるといったことです。
自由主義が、社会主義が、間違っていたとかじゃない。
中央集権が地方分権のどちらが正しいというのではない。それはすべて
システムであって、その時代環境に合うか合わないか。
そして、それは人間によって行われている。
さて、自由を獲るために出てきた障害の親玉が閉塞感というものです。
色々な是正の取り組みはあるとしても、ひとつここは
自由人さんが強く提唱する「ベーシックインカム」を施行してみる
価値は充分にあるとわたしは思う。
というか、他に方策があるのだろうか?
国民一人あたりに一律8万円を支給する。
これで、最低限の生活は保障されるという考えです。
ここで、「そんなことしたら働かなくなってしまう」と心配する。
自由人さん曰く「それでもいいのです」と。
それでいいのだ。
働きたい人は働く、働きたくない人は働かない。
まず、人間の特性として「働きたい」という欲求欲望を認める。
これが杉山茂丸の思想実戦を長々と紹介してきた理由でした。
価値観を変える。というか、いまの価値観じゃ通用しない。
無理がある。もっと根本からよく考えてみる。
第一に、今現在の価値観なんて太平洋戦争敗戦後以降のものであり、
その前は、黒船来航以降のものであり、
そういった常識や価値観は時代時代のトレンドでコロコロ変わっている。
そんなもの人間が拵えたものですから
人間が変えても罰なんかあたらない。
むしろ今のままのほうが罰は確実に当たる。競馬でいえば鉄板の銀行馬券。
しかも100円戻しときたもんだ。リスクに対するリターンもない。
誰もトクしない。JRAも破産してしまう。
少子化の問題が叫ばれているけれど、その根本の危機感とはなにか?
はやい話が納税者の問題であって、税収にある。
税の問題がもし解決できうるならこんなに騒ぎません。
爆発的な人口増加で食糧問題とか環境問題もあるわけだ。
生めよ増やせよは日清日露から大東亜戦争まで声高く叫ばれたけれど
戦争で死ぬために母親は陣痛をこらえたわけじゃない。
そういうこととある種おなじようなものだ。
いじめの問題がある。学校もそうだけれど職場でのそれも酷い。
なんていう制度か忘れましたが、新聞配達しながら働いて奨学金をもらって
勉強している若者がいる。
ここでもイジメが凄惨を極めているそうです。
人間の卑しさ、卑怯、浅ましさが露骨に出た現象なのだけれど、
虐める側は、その対象者が逆らえないことを知っている。
ここまでじゃなくても、似たようなもので今の一般社会にもある。
その我慢の理由に「こんな不景気な時代だから」があるし、
それ以前なら「良い企業だから」もあったでしょう。
イジメをなくすために、禁じるという方策はあまり効果ないんだよね。
友だち関係でも、夫婦関係でも、職場の人間関係でも・・・
そんな環境にしがみつくから閉塞感に陥るわけで、神経も失調するわけだ。
働くという意味を根本から変える必要があります。
要は納税税収だけの問題なのだ。
よく、二八の論理で記事にしてきたけれど、
現在の社会で組織で、あなたの会社でよ、ちゃんと働いている人は全体の2割です。
絶対的な2割。そのなかで8%といったかな?キーマンは。
あとはいてもいなくてもさほどかわらない。足を引っ張ってる連中も多い。
それが世の中の仕組みというものです。
これだけ、便利にシステムも完備され、効率的になったわけです。
そんな労働力必要なわけないじゃないか。
企業としては高い人件費をどうにかしようと安い海外の労働力を使っている。
それを日経新聞は「企業努力」と評価するけれど、
下手すりゃ「売国奴」と言われかねない諸刃の禁じ手でもある。
だって、空洞化して日本人の働き先がないじゃないか。
テレビでCM流しているけれど、いったいこれから先誰が買うのか・・・
誰に買わせようとするのか・・・
働く。
この意味をもう一度考え直す時期にきた。
「そんなことしたら働かなくなってしまう」
「それでもいいのです」
それでいいのだ。
働くということ(1)