あかんたれブルース

継続はチカラかな

連動記事・・・終戦記念日(その意味と意義)



本日、8月15日は終戦記念日です。
「記念日」・・・なにを記念するものなのか。
戦争に終止符を打てた記念なのか、その戦争の反省を忘れないためのものなのか。

毎年、この日、その前夜にはテレビやマスコミを通して
関連の特集やドラマが組まれています。今朝新聞をみたら
ドラマが2、3本ほどありました。

これは、ある意味で、しきちゃんが指摘の「一部」にある
そのときだけを問題視するのではなく、という主旨には頷くところです。
しかし、記憶というものは風化しやすく忘れ去られやすいもの。
ましてや、私たちのほとんどが戦争の実態を知らない。

あの戦争、大東亜戦争もしくは太平洋戦争とは、なんだったのか?
その失敗の起点を満州事変とするか、支那事変とするか、真珠湾攻撃とするのか、
それともそれ以前のものとするのかの解釈は様々です。

結論として大失敗だったことに、異論を唱えるものはいない。
できない。これが事実です。これにはどんな屁理屈も通らない。

太平洋戦争についていえば、ミッドウェー海戦敗北の後の「あ号作戦」の失敗。
これで敗戦は決定的となったといわれています。
これをマリアナ沖海戦に限定すれば、敗戦の一年二ヶ月前のことだ。

このときに、日本が敗北を認めていれば
それ以降の玉砕も、東京大空襲も、特攻も、沖縄戦も、広島長崎の原爆も
なかった。といって過言ではない。

では、なぜ、敗北しなかったか?

有識者は、それを「天皇を守るため」と指摘する。
それは、あるとわたしは思う。けれども、それはあるけれども、
それだけじゃない。早い話が引っ込みがつかなかった。
そして、そこに官僚化した軍部、高級軍人たちの保身があったのも確かです。
陸軍大学や海軍兵学校卒のエリートたちは官僚化し、役人となり、
国が滅んでも自分たちが安泰であることを優先する。
これは、どの時代でもどの国でも同じ現象です。

わたしは、天皇責任に対して、それを擁護するものではない。

特攻の生みの親としてその汚名を一身に背負って
65年前の終戦の翌日、自決した大西滝治郎は、第一回の特攻攻撃の
報告を受けて、天皇が「もう戦争はやめよう」という言葉を期待した。

ところが、大西の甘い期待をよそに、天皇は「よくやった」といわれた。

その後、特攻攻撃は続きます。陸軍からも海軍からも
現場の中間管理職の尉官佐官たちは反発した。
それじゃ技術も効果もない! しかし、正論は通らない。
特攻は効果ではなく、死ぬことに意義があるという。
それに、良識派の軍人は・・・逆らえなかった。

「恐れ多くも天皇陛下の!」この言葉が呪縛になっていたのです。

そういった理不尽を知ったうえで、関大尉は
「ぼくは彼女を護るために死ぬんだ。最愛の者のために死ぬ。どうだ、すばらしいだろう!」
といって散った。
野中五郎少佐は「湊川だよ」といって、無言の抗議をして散った。

馬鹿馬鹿しい限りの話です。

この愚かしい戦争。その責任を問う声がある。
読売も朝日もそう叫ぶけれど。ではその責任は誰にあるのか?

わたしは、それを軍部の暴走という曖昧な指摘に異論を唱えてきた。
奇しくも、しきちゃんの「日本国民全体の責任」という意見には賛成だ。
なおかつ、当時、一番に戦争を煽って、牽引してた新聞各社の報道機関が
自分たちのことを棚にあげて、国民を被害者と加害者に篩い分けし、
自らと読者を被害者にすり替えて、戦犯とか軍部に罪をなすりつける
手法に嫌悪さえ憶える。

戦争が誰の責任なのか?

甘い目論見の大西滝治郎のせいか、
それとも、それを悟れなかった昭和天皇のせいなのか。

もし、仮に、そうだとして
二人とももう他界してこの世の人ではなく「仏」となったものです。
そういう者達に、どう責任をとらそうというのかわからない。
まさか遺族にというわけでもないでしょう。

歴史を学ぶということは、その成功例からよりも失敗例から
多くを学ぶものです。
また、その失敗例を「誰のせい」とするのも歴史考察としては浅い。
なぜならば、そこには環境や価値観や雰囲気や正義というものがあり、
それぞれは自分がやっていることは正しいと思っていた。
またそこには時代の時間軸にある「因果」も存在するものです。

これまで、戦争を語ることさえタブー視されていた。
それを語る上でも一方向の贖罪なくしては語れなかった。
とても不自由でした。
歴史というものを史学という歴史科学と捉えれば
そこに善玉も悪玉も存在はしません。
酸素が善玉で水素が悪玉なんてありえない。
しかし、こと史学というものは、常にそれに陥ってしまう。
赤穂浪士は善玉で、吉良上野介は悪玉。
義経は善玉で、頼朝は悪玉。
西郷さんは善玉で大久保利通は悪玉。などなど

風化されやすい、忘れ去られやす、誤解されやすい、
この歴史の失敗と悲劇を
たとえ、この日、この期間限定であっても考える、
そういった「記念日」であってほしいと
わたしは思います。

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