天皇と戦争の責任(4)
わたしたちの戦争責任の取り方としてもっと知ろう。と
いう提案をしましたが、
知ったあとで、どう理解するかが大事です。
考察力というもの。
たとえば、坂本龍馬はみなさん御存知です。
薩長同盟を締結させた維新の功労者です。そして幕末モノのヒーローだ。
龍馬を嫌い。という人はいません。
ま、なかには幕臣とか会津桑名の人で、龍馬嫌いな人はいるかもしれないが・・・
さて、NHK大河ドラマ『龍馬伝』でも亀山社中や海援隊が大きく
活躍しだしてきましたよね!
薩摩の名義で長州に軍艦と小銃を・・・・
・ ・・・これって、武器
・・・・龍馬って、海援隊って、死の商人?
さあ、どうする。
大倉喜八郎は死の商人として、批判されることは多いけれど
坂本龍馬を死の商人として、批判する話はあまり聞かない。
戦争とはなんだ!
内戦だから許されるのか?
若く死んだから許されるのか?
男前だから許されるのか?
違うでしょう。
えっ、龍馬も許されない?
う〜ん、そうしないと辻褄が合わないんだろうけれど
そういう歴史観は無理があるんじゃないかなあ。
じゃあ、日露戦争のときにロシア革命を煽って
武器調達した明石元二郎大佐はどうよ? 失敗成功は別として。
えっ、それも許されない・・・
でも、それってロシア革命を否定するわけ?
帝政ロシアの圧政に対する民衆の抵抗を支援したんだぞ。
それだとフランス革命もすべて否定する、ことになる。
「昔の話じゃない。今の話だ」ときたか。
太平洋戦争は昔の話じゃない。ではいつからが昔なんだ。
どこで線引きをするのか?
幕末から明治の間か?日清日露とするのか?第一次世界大戦にするのか?
第二次世界大戦にするのか?
どうなのか?
龍馬は死の商人なのか?
ついでに、河井継之助はどうだ。高杉俊作はどうする。西郷は・・・