あかんたれブルース

継続はチカラかな

馬想う秋

 

先週、リヒテルズ直子さんと講演前に対話しました。

彼女とはすこしスタンスが違うけれど、
彼女の言わんとすることは
解る。

要は、近代化にあるのだ。

リヒテルズ直子さんの「市民意識」の確立とはこれである。
たとえば、春風さんの「世界市民」もこれだし
自由人さんやつ〜たんの「自由人」もこれ。
むっしゅの「宇宙人だけど日本人であることを保守する」もこれかな・・・。
わたしの「一人一党」もこれ。

なのだが、ここで近代化に条件が附属される。
リヒテルズ直子さんは近代化には「革命」が必須だとする。
フランス革命ロシア革命アメリカだと独立戦争かな、
欧米ではそういった革命を経て近代化をはかったという。

しかし、日本はそういう革命を経ていない。
つまり、近代化されていなのではないかという疑惑があると。

確かに、明治維新は革命じゃない。
そのために西南戦争が起きたけど、あれらは内乱ではあるが
革命とはいえない。
歴史に興味のある方は、近代化と革命をセットに考えた場合
このあたりは面白い題材だと思います。

でもさ、わたしは日本が近代化されなかったとは思わない。
つまり、欧米(キリスト教文化圏)=日本を同質と考えないし、
近代化に革命が必須とも思わない。

いや、革命が必須でもかまわない。

静かなる革命というものあるんじゃないかと思います。

つまりさ、麻疹やおたふく風邪は成長過程で必須のものです。
でも、稀に知らず知らず罹っていたというのもあるじゃないですか。
それと、欧米列強の植民地支配を日本は受けなかたいうのは
単なる偶然ではないと思う。
ここでも、日本の特異性があると思います。

問題は、今の日本という国と国民が
このままでいいのかということですよね。
確かに、北欧やデンマークやオランダの社会制度は魅力的だ。
しかしさ、わたしが懸念するのは
はたして制度だけで解決するのだろうか、という問題です。
欧米はカトリックだろうがプロテスタントだろうが問題はあろうが
そこにキリスト教という共通の束ねがありますが
日本にはそういったものがない。

いまさら武士道とか持ち出す人もいるけれど、
わたしは再三記事にしてきたようにそんな復古主義はまやかしだ。

また、革命を訴えるために
危機感を煽る手法をとる方もいらっしゃるけれど
「危機感」はあるよ。あるけど動かないのが日本人だ。
だからといって、それを煽ってもどこにぶつけるかかだよな。
政府転覆っていっても、政府はしょっちゅう転覆してる。
みんなから非難轟々です。

「僕がね。。」といって手前味噌の政策論を披露するけれど
それが素晴らしいのならとっくに誰かが提案している。
今始まった問題じゃないんだし、またその提案にも問題や抵抗があるんでしょう。
それを政治家や官僚のせいとして、
ぶっ潰してやると息巻くが、はたして日本人がそんな物騒なことを選択するかな。
ここまで民度が向上し、豊かさを実感し、平和ボケしてるのに・・・

そこが、問題だ! とはやるのではなく、もっと根本の何かなんだと思う。

古いんだよ。革命の捉え方が。
その手法も

わたしはこういう時代環境だからこそ、
抜本的に根本的な「価値観」を変えてみる、そんな革命がやりたい。
それはまず、個人的なものであり、とても小さな革命です。

価値とはなにか?

やっぱ、個人の幸せからじゃないかなあ。

金じゃなくて、力じゃなくて、飽食や享楽じゃなくて
ホントの幸せとは何かを私達から体現させて
満足して、見せびらかして、ほらこんなに楽しいよと。
幕末に「ええじゃないか」音頭が全国を席巻しましたが
あそこまでパフォーマンスすることもなくてさ、
信じあえる仲間や愛し合う者たちが
感動や幸せを実感していくことだけでも、説得力あると思うな。

純・青空会議ではそういうことを語り合いたいと思います。
また、『手と声の輪』でも、
そういうことを提案していきたいと思います。