あかんたれブルース

継続はチカラかな

そうなのかなあ。と思って十数年



NHKの夜7時半のクローズアップ現代だったかな
金曜日はタイトルが違うのかもしれいけれど、そこで
シングルマザーの特集をやっていました。
以前、そのシリーズを一回だけ観ていました。

大変だよね。
離婚件数が増加しているということは必然的に
母親が子供を引き取るケースが多い。
(シングル父ちゃんを番組も観たことあります。あれも大変だ)

なんにせよ、子供手当があっても大変だ。

30代の頃、働く女性の雑誌を担当していました。
バブルははじけても
まだ景気が良い時代だった。
男女雇用機会均等法によって女性の社会参画を後押しする。
スキルアップに資格取得。結構なことだと思った。

担当の女性編集者と一度議論になったことがあった。
女性活用度調査の定番企画での打ち合わせの雑談のなかで

「そういってもさ、上場企業の待遇比較やったって
 看護婦さん(看護士ね)とか中小企業で働く女性が多いわけじゃない」

これがわたしのちゃちゃ。対して彼女は

「それをいったって始まらないのよ。
 まず上から変わっていかないと何も変わらない」

あ、そう。

読者層のターゲットよりも裾のを拡げるほうがとの
たんなる思いつきというか浮世離れした企画が気になっての
ツッコミだったので、あっさりそれで話は打ち切って
入稿の段取り打ち合わせに入りました。

でもなんか気にかかって、時々思い出してしまう。
理屈はそうなんだろうけれど、
今でも彼女はそう思っているんだろうかな・・・どうなんだろ。
そんなことより雑誌が売れないって愚痴にすり替わってしまうのだろうか。

四年前に亡くなった恩師の鳩山さん(仮名)は
わたしの経済指南でした。
呑みながら耳学問で色々なことを教わった。
「それでもあれじゃないですか。株式売買で
 信用取引は大きな弊害じゃないですか?
 (個人)投資家にとっても市場にとっても」

これがわたしの素朴な質問。対して元経済記者は

「そんなことは市場の活性化にならないんだよ」

あ、そうですか。


そうなのかなあ・・・
常識っていうものがとても脆弱だ。
それ以前にもマネー誌の編集長と呑んでるときに
あれはITバブルの頃だったかな
「金はどうなんですかね」と問うと、笑って
「そういのは一世代古いモノなんだよ」といわれた。

専門家たってこんなものです。
結局、訳知りで後講釈ばかり。あとは業界の噂ばかり。
それで事情通なんだからさ。。。

インテリジェンス(情報)、常識、価値観・・・

そういったものをまず自分の頭で考える。
そういうことが大事だと思います。