あかんたれブルース

継続はチカラかな

不思議に思わない?



龍馬伝』が終了して『坂の上の雲』の第二部がスタートしました。

主人公の一人、秋山真之広瀬武夫の友情をクローズアップさせていた。
この二人の海軍のホープを繋いだのは八代六郎という上司です。
この物語を「出来過ぎ」として、話を作ってるんじゃない?
なんて斜に構えてしまう人もいるでしょうが、事実なんだなあ。
二人はヨーロッパ珍道中もやったし、それ以前は同じ屋根の下で共同生活もした。
非常に濃い間柄なのです。

歴史って不思議です。

坂の上の雲』は伊予松山出身の秋山兄弟と正岡子規の三人を
主人公とした物語です。

子規は短歌俳句の世界に革新的な影響を与えた文学界の革命児だ。
幼馴染みの秋山真之は海軍に入り日露戦争を決定付けた
日本海海戦の作戦を立案した天才作戦家。
その兄、好古は日本の騎兵を育て上げ、日露戦争陸軍戦の最終決戦となる
奉天会戦で決定的な活躍をした人物です。
たかが一旅団長ではない。決定打を与えて、日本を敗北から救った救世主だ。

こういった人物たちが同じ町内の、同じ屋根の下に生まれた。
偶然なのだろうか・・・

幼友達といえば、斉藤実と後藤新平のそうだし、
杉山茂丸と吉田磯吉(山口組もルーツ)もそうだし、不思議ね縁はたくさんです。

薩摩の加治屋町、長州の松下村塾・・・


血縁や幼友達には、宿命的な条件があるかもしれない。
しかし、人間関係の引き寄せの法則はそれにとどまることを知らない。
それが秋山真之と広瀬の関係であり、ドラマでちょっと紹介された
秋山真之小村寿太郎の交友であったりします。
また、
乃木希典児玉源太郎の強烈な友情は、後に描かれる旅順攻略の伏線となる。
その時代の立役者たちが引き寄せられている。
たとえば、杉山茂丸の交友録を俯瞰してみると
それは明らかなのです。

なんなんだろう、この引力は?


ユングの言葉を思い出して、なぞってみる。
「個人の深層心理の中には人類全体に共通の無意識が残存している」

意識と無意識。

私達が意識する現実という世界は、この意識のなかにある。
では、私達が意識する記憶というものはなにか?
それは断片的で途切れ途切れの点が結ばれたもので、途切れた記憶は
無意識の引きだしのなかに仕舞われている。
そういった頼りないものを私達は記憶として意識している。

人間の脳は二割程度しか使われていないといいます。ほとんどは眠っている。
また、私達の人生で約三分の一は眠って過ごしている。

目に見える世界と目に見えない世界。
その存在は宗教学の世界でも強く説かれているものです。

偶然やランダムの世界と思っていることが、必然や絶対だったりすることが
立証せられることがあります。そのとき、文明は大きく飛躍する。
それは科学の世界だけでなく、歴史のなかにも足跡を残しているものです。

後知恵で、薩摩の芋蔓式と揶揄することもできますが
人間の縁というものは、そういった利害や縁故だけではなく
天の意志のようなメカニズムがあると思える。

それは、坂本龍馬という若者を天が必要として、生みだしたように、
彼に勝海舟を引き合わせたように、天というものに法則性があり
必然的なメカニズムがあるのだと思う。

だからこそ、祈る。願う。

なにを祈るのか、願うのか。

それは決して、恨みや嫉妬や不平や不満ではなく
行動することで、スイッチが入るのだと思います。

あなたは、誰を
何を
引き寄せていますか?

いまのそれが
あなたの祈りと願いの現れなのです。



ということでもっと知りたい人は
坂の上の雲まるわかり人物烈伝』
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4198930759.html
また、最新刊『坂の上の雲まるわかり人物烈伝・工作員篇』
にも詳細はいっぱい。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/419893245X.html
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