あかんたれブルース

継続はチカラかな

本当の意味での冷静さとは



昨日から今朝にかけて
東北関東地方はわりと大きく揺れてます。余震でしょうか。
慣れてきた、という表現は変ですが
揺れ具合よりも「震源地」が内陸か海かを確認してしまう。
地震の揺れより、やはり津波の脅威っていうものが
すっかり身にしみたようです。

さて、もうひとつの脅威である。原発事故。
というよりも放射能汚染について。
なんか情報が錯綜していますねえ。
日曜日の民放番組に出演していた専門家は
「絶対大丈夫」と力を込めて訴えていました。
彼なりの信念を感じた。けどね、
大丈夫かどうかはわかりませんが、わたしは何かみょうな心持ちです。
昨日までは政府も「いますぐ健康被害には至らない」という
微妙な表現でパニックを抑えようとしていましたが
今日になって、できるだけ食べないようにという表現をしたとか。
なんかねえ・・・
絶対大丈夫とか、絶対危険だっていう二極論も不味いけれど、
それに輪をかける政府の表現・姿勢にも問題はありますよね。
「いますぐ」じゃなければ「いつなのか」
突っ込まれても仕方ない。

被災地周辺の農作物から放射能が検出された。
当然といえば当然なことです。事故があったんだから。
で、出荷を抑えた。けれども消費者はそれ以外の農作物にも不信をいだく。
パニックを抑えるとしても、すでにこれがパニックだ。

だけどさ、人の噂も75日というけれど
次から次でしょうから永遠に75日は継続されていきます。
かといって食べないわけにはいかない。
被災地から離れた反対側って考えてもダメですよ。
むかしチェルノブイリ原発事故で西側ヨーロッパの
フランスのチーズやワイン、イタリアのパスタの輸入に警告が発せられた
ことを憶えている方々は多いはずだ。
そういった広範囲の汚染です。規模は違っても日本なんてすっぽりです。
どこに行っても同じだ。腹を括りましょう。

だから、政府も安全安全と突っ張らないで、
まず、影響を最小限にする手立てを優先すべきだと思うし、
国民、消費者も冷静に判断してほしいものです。
無理して食うことないし、無理して食べないようにすることもない。
だってそれこそ食べるものなくなってしまう。
食べて死ぬか食べずに死ぬか。救いは気を紛らわす思い込みだけなんて悲しい。
それとも海外に逃げるのか?

在日中国人は逃げようと大変のようですが
中国行きの航空券が今は片道30万円ですって。それでも手に入らない。
で、不法入国の張さんは税関に向かった。
そしたら門が閉まっていたそうです。
強制送還を狙ったわけですが、残念でした。それでも諦められず
大使館に掛け合いましたが相手にされないのだそうです。
ま、笑い話ですよ。

確率、可能性、優先順位として
静岡の浜岡原発中部電力)をなんとかしておくことが
良策だと思うのですけれどもねえ・・・

さて、済んでしまったことをいまさらどうこう言って仕方ない。
すこし先の前向きな話として
今週月曜日に日テレで「スタジオ・ジブリ物語」とかをご覧になりましたか?
あのなかで水銀で汚染された水俣湾は漁業がまったくできなくなって
放置されていた。死の海です。
ところが、数年後に、魚がもどってきてきれいになっている。
調べたところ、牡蠣がたくさん繁殖していて
そのなかに水銀を浄化する物質の存在が確認された。そうです。
この牡蠣はチッソの縁者社員じゃないよ。

いやあ、自然の力って凄いですねえ。
人間に治癒能力があるように、自然にも地球にもそれがあるわけだ。
そういった自然のメカニズムを壊しているのが私達人間の浅知恵なのですね。
循環をおかしくさせている張本人だ。

放射能物質はものによって無力化するのにはその物質の種類によって
差があるようですが、(一番長いがヨウ素なんですかね)
自然の邪魔をしないことが良策のようです。
被災地の復興には、是非その自然を育む
都市計画にしてもらいたいと
思うのです。

変な意味で、いい機会だと思います。
そして、私達にも良い機会だと思います。