あかんたれブルース

継続はチカラかな

お空の天使と

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寅さんのツッコミコメで話がサクサク展開できそうです。
そういったなかでMagikoの写真に出会いました。
マチュアカメラマンとしては上手いと思う。
技巧的な、商品として捉えれば、それまでで素通りしたことでしょう。
しかし、引っかかった。
なぜだろう?
その疑問を解くために彼女のブログの奥まで足を踏み入れました。
結論からいえば、光です。
彼女の写真のテーマはどんな被写体であろうとも
そのベースに「光」というものがある。
常に、光を求めている。わたしの勝手な感想ですよ。

どんな女性なのだろう。わたしの勝手な『深読み』妄想がはじまります。
ハイソで純粋培養された良妻賢母。カソリック系の女子校出身?(笑)
これが最初の印象でしたが
彼女の写真は光と影に二分されている。
闇をみつめようとする感性。そこに、光を見出そうとしている。
わたしが惹かれたのはたぶんそこだと思う。


出会ってから二年ほどはほとんど接点はなかった。
風さんのケースと違って、特別なシチュエーションも存在しませんからね。
漠然とした疑問ぐらいで時間が経過していったのです。

シリーズ「愛の狩人」だったか、彼女からコメントをもらった。
そのなかで、
友人から彼女の写真に「淫靡」を感じると批評されてショックを受けた
という一節がありました。

淫靡・・・

その一言でわたしは合点がいった。(わたしの勝手な『深読み』妄想ですよ)

彼女のその友人の表現の主旨は的をえていない。けれども
その生臭い稚拙な表現が大きなヒントになっている。

Magikoの写真には色気があるのだ。
それをわたしは最初に読みとれなかった。光に惑わされたのでしょうね。
もう一対の影のなかの、その光にこそ彼女の捉える本質があるのだと。
その色気とは、一途さだ。

とても生真面目な人。慈悲深いがゆえにさびしがっている
誠実で不器用な人。

光を見出そうとする。どんな暗闇からでも、それを探し出す。
まるで暗黒街のスラム地帯で神を説くシスターのようでもある。
健気なんだな。そういう一途さとか健気さに色気はあるものです。
その友人はそれをうまく表現できなかったのでしょうね。
と、嫉妬があった。
がゆえに、それ以上の表現をはばかったのかもしれない。
眩しかったのだ。

人間は誰しも、心のなかに闇をもっているものです。
それは意識と無意識の境界線に存在する。
それを見据える者、目を背ける者、どっぷりと浸かる者と様々ですが
向き合うには勇気が必要であり、それが出来るか否かの差は大きい。
どっぷりと浸かってしまうのは勇気ではありませんよ。
Magikoは、そこに踏ん張って光を探す。
その光とはなにか? それは愛だ。
ああ、そういう人なんだなあと納得したわけです。(勝手に)

普通は、そういうのを忌み嫌い明るい場所ばかりに向かうものです。
けれども、溢れる光のなかでそれをとらえるのは逆に難しかったりもする。
彼女は、どんな場所でも常に光りを見出そうとする。

そこに、彼女の作品に、色気がある証なのだと思った。
そういった、色気ってものはクリエイター、生み出す者、伝える者にとって
必要不可欠なものだと思う。
一途さ、健気さ、ひたむきさ、誠実・・・
色気の正体はこれだ。

『「テイヘン」を行く。』の扉写真に「お空の天使」という彼女の作品を選んだ。
後から聞いた話では、それは手の平に乗るほどの
小さな小さな陶器のイタリア製小物いれの蓋なのだそうです。
この優しい柔らかい光、いかがでしょう。
まるで、光をあつめる白魔術師のようなMagikoさんの写真でした。

Lo Specchio Magico
心はいつも 春の陽だまりのように・・。
http://blogs.yahoo.co.jp/lospecchio_magico
『テイヘン』を行く。
http://www.digbook.jp/product_info.php/products_id/13809
http://www.dlmarket.jp/product_info.php/page/1/products_id/125930