あかんたれブルース

継続はチカラかな

霞ヶ関異臭騒ぎ



臭い。とにかく臭いのだ。

「君子危うきに近寄らず」と申しますが
ここ最近の老け込んだ加齢臭とかじゃないんだ。

臭いのモトは今から75年ほど前に遡る。
敗戦によって日本はGHQに占領されておりました。
多くの指導者、実力者が巣鴨とげぬき地蔵
じゃなくて拘置所に収監されていた。
戦犯の方々です。
別にアメリカ人はそれを裁いて死刑にすることを喜々としたわけじゃない。
これはひとつの政治的セレモニーなのです。
そんなに野蛮でもなければ、日本人のために心情的だったわけでもない。
現実的な「これから」の米国の国益のためのものだ。

だから、利用価値のある者達は釈放された。
読売新聞の正力松太郎とか右翼の実力者児玉誉士夫なんかがそうです。
そこにはCICという「対敵諜報機関」が深く関わっていた。
これ、現在のCIAです。

公職追放期間を負えた正力は日本テレビ初代社長に就任し、
テレビジョンという新しいメディア産業の法王となる。
児玉誉士夫は御存知でしょう。政財界のフィクサーです。

さて、同じ頃に海軍主計中尉だった中曽根康弘
昭和22年に衆議院議員に初当選し、
昭和28年にハーバード大学夏期セミナーに留学した。
このお膳立てをしたのもCICです。
このセミナーの幹事が当時大学院生だったキッシンジャーだった。
大学院生でもただ者ではなかっのだ。

臭い。

短期留学を終えた中曽根議員によって
日本初の「原子力予算」が国会に提出され、成立したのである。
その背後にはこれまた国会議員になっていた実力者正力松太郎がいた。
これが日本の原子力開発の第一歩となります。

超〜、臭い。

でも、これで陰謀陰謀と騒いじゃあ、駄目なのです。
日本の原子力開発は国策なのだ。
ただし、それは米国の国策でもあったわけだ。
それだけのことなのです。

戦後復興から高度成長に電力は重要な問題だったことは確かなのだ。
黒部の太陽』観た?

今回の震災で、原発事故から、ようやく問題の本質がえぐり出されました。
さて、その問題は政府か東電か? それもあるけど見張り役ぐらい。
政治家? それもあるけど主犯格は別です。

こと原発に関する、A級戦犯霞ヶ関の官僚だ。
具体的な犯罪行為は「天下り」というものです。
ここを外してはいけない。

確かに、民主党の体たらくは問題だけれども、
自民党に批判する権利はありません。
癒着はあっても双方の敵は官僚なんだから、ホントは揉めてはいけないのだ。

また、私達も被災地被災者の「復興」のスローガンにばかり
目を奪われてはいけない。

・・・増税案が出ているようです。

その件についてはダメって繰り返し記事にしてきました。
どんな調査だったのか、国民意識として増税やむなしが六割あったとか。
ダメですよ。増税じゃ解決にならないどころか、
今回の震災以上の厄災に発展してしまう。
マジで破綻しちゃう。

官僚は狡賢いですからね。問題をすり替えてかねてからの増税案に
利用しようとするでしょう。
この人達は自分たちが安泰なら国が潰れてもかまわないという
不可思議な人種です。変な人たちですねえ。


えっ、財源ですか?

毎年、天下りに12兆円の無駄な税金が使われています。
毎年ですよ。これで充分賄える。二、三年あればお釣りがくる。
その後は、貯金できますよ。減税するか?
また、霞ヶ関には隠し資産が700兆円あるなんて話も聞きますね。

公務員改革は、自民も民主も、やりたかった。
でも、やれない。
政治家でやれないんだったら、今回国民でやればいいじゃないか。
ボランティアと同じですね。
やりかたは、簡単。まず、国民の意思で
増税反対」の意思表示をする。だけです。

別に我慢なんかしなくていいのです。
物騒な革命なんか騒がなくたっていい。そして国民同士で揉めるな。


それで充分、足る。


あああ、臭かった。