あかんたれブルース

継続はチカラかな

日本復興のかゆみ止め



痒い。とにかく痒いのだ。

「痒いところに手が届く」と申しますが
なんというか届かない(涙)。別に手が短いわけじゃない
この歯がゆさはわたしだけじゃないはずだ。

被災者ヘの援助然り、原発処理然り、政府の対応然り・・・

日本列島が虫さされ状態なんだけれど、
「ムヒ」も「ウナコーワ」も「キンカン」も、ない(涙)
それがいまの現状ではないでしょうか。

結局は、組織・システムの老朽化なのだと思います。
また、私達国民も悪い。

そして誰もいなくなった』というタイトルの推理小説がありますが
犯人探しを追求していくと結局はこういう状態になってしまいます。
それは、豊かさや便利さに心を奪われてしまったからだと思う。
流されてしまったんですね。
太平洋戦争の過ちをそれとして反省したのですが、結局今度は
そういうもので私達は流された。
気づいた人はいたんでしょうが、絶対値が小さくて流れを変えられなかった。
と、方法論を誤ったというのも大きいと思う。

宮崎駿の『風の谷のナウシカ』の警告は1984年。バブルの前です。
クリエイターとしても作品としても優れていて、
その後も気骨ある姿勢と信念でたくさんのメッセージを発信していましたが
結局、宮崎さんでも変えることはできなかった。歯痒いよね

方法論を誤った、という点。
これは原発反対を含めて、革新系の方々の失敗だと思う。すこし酷ですが
それは広瀬隆さんにもいえることだと思う。

豊かさは人間を幼稚化させるといいます。
そういったなかで、思想発想の二極化がある。
賛成か反対か、安全か危険か、善か悪か・・・
テレビの時代劇の勧善懲悪のようにすっぱりといかないのが世の中だ。
しかし、それを嫌った。
「玉虫色」というものを嫌って、毒舌でもなんでも一刀両断を好んだ。

「利権」というものがあります。

これが、よくな。ところがさ、これを否定しちゃう善悪二元論が不味い。
よく巨悪の構造とかで永田町やら霞ヶ関やら兜町やらのメカニズムが暴かれます。
で、浄化・改善させようとする。潰そうとする。
でも結果はダメみたいですね。
たとえば、公共事業に対する批判であっても
日本はまだ土建業者がたくさんいる。特に地方はそれぐらいしかない。
そういった利権のおこぼれに依存している人達が多いのです。
だから、利権を拒絶しても無理なんだ。ここが民主主義の難しいところ。
盟友アレックスが面白い記事をアップしている。
http://blogs.yahoo.co.jp/yojigenn_eye/3126116.html#3133335

また、抵抗勢力なんてよくいわれますが
作用あれば反作用ある。の法則があります。
正攻法で潰そうとすれば頑なに身を守ろうするものです。
北風と太陽でしょうか

こういった利権を潰したとするならば、まず利権を否定しないことだと思う。
これは私達個人の話で「欲」を悪とする考えがあるのに対して
「欲」を認めて、それを目先ではなく、もっと大きな健全な欲に変えることが
効果的なのと、似ている。
つまり、個人的なものじゃなくて世のため人のための欲にする。
嗤う人もいるでしょうが、案外これが効果あるんですよ。
それに禁欲的な方法論は無理筋です。親鸞聖人も失敗したほどですから。

「黒い猫でも、白い猫でも、鼠を捕るのが良い猫だ」
といったのは中国の指導者でしたが
私達がなにもトウ小平を気取ることはない。その100年も前に
杉山茂丸藩閥と民党(自由民権運動家集団)の利権争いに嫌気さして、
「猫のように独りで喰ってはイケない」と言って行動している。

経済至上主義というのなら、なおのこと
「循環」させないといないのです。
利権の独占はこの循環を妨げてしまう。お金は流通させないとあかん。

宮崎駿でも広瀬さんでも変えられなかった流れを
震災がひっくり返してしまった。なんというか忸怩たる思いに駆られる。
しかし、それでさえも問題をすり替えようとするならば
さらなる厄災でとことん追いつめられることでしょう。
追いつめられて追いつめられて、変わるまで、それは続く
そんなの嫌だよね。

政府とか、官僚とか、企業とか、の前に
まず私達が発想を変えることが一番だ。

増税

「そんなのダメ!」まず、これです。

そんなことしたら焼け石に水どころか、火に油を注ぐだけ。
人間ってものは追い込まれないと動かないものです。
増税案が潰れたら、彼らも正気に戻るでしょう。
そうなると、道筋は一本になる。落としどころはひとつなんだ。
陰謀は施政者権力者だけのものではない。
その切り札は実は私達が握っている。

まずは、シンプルに「増税拒絶」。
これで充分です。

これが日本復興のかゆみ止めだ。
こら、掻くな。傷になる。
被れるぞ、化膿するぞ、バイ菌が入って死ぬぞ。放射能が入って(汗)