あかんたれブルース

継続はチカラかな

後戻りしなくても



さて、電力は大丈夫だとして、さ。
それはそれとして、
私達はこれまで同様の生活をするのかどうか?

よく電力需要の話題で「30年前のベースに戻せば」という話を聞く。
無論、歴史や人生は後戻りなどできない。
「30年前」っていわれても若い人はピンとこないでしょう。

その頃、わたしは22歳だった。
そんなに不便だった記憶はありません。
事務所が原宿にあって、正面の窓からラフォーレ原宿があった。
椅子から腰を伸ばして眼下をみればグランバザールで行列があった。
ひもじい思いなんかしない。美味いものも食べていた。
海外旅行だって国内旅行だって行ってましたよ。

ケータイはなかった。PCはここまで普及はしていなかった。
地下鉄に冷房はなかったので、これはつらいでしたかね。
それぐらいです。

ま、なにも30年前に戻せって話じゃない。
そんなに天地がひっくり返るほどの大差はない。という話です。
実際に、この間だの計画停電の期間中、みんな節電意識が働いたわけじゃないか。
ちょっとした心遣いとか工夫いうものが大きい。
それは、個人であっても企業であっても。

もうすこし記憶をたどってみましょう。
その6階にあった事務所から出ると吹き抜けになっていて
手摺りから空洞の階下にある一階の「チャオ」という喫茶店に目をやる。
デートスポットのひとつですから男女がたくさん華やいで蠢いている。
その向かいの3階から2階にかけて大きなポスターがくくりつけてある。
先週までは角川映画だったようですが
今日はナウシカの横顔が大きくクローズアップされる。
とても印象的です。

前宣伝ですから1983年の秋口あたりですかね。
公開は翌年の3月とのこと。
それから時は流れて、垂れ流し
風の谷のナウシカ』はいまでも大きく評価され、支持されている。
けれども、あの作品のメッセージがどこまで世の中を動かせたのかは疑問だ。
そうだろう宮崎さん。

その間、バブルは踊ったり、弾けたり、そして萎んで
環境問題を突き付けられて、原発安全神話に頷かざる負えなかった。

いやあ、ナウシカにあわせる顔がないねえ(汗)

ここで思いつきですが(汗) パロディーね。

『風評の谷のウマシカ』
利権の森の「腐敗」が陸地の大部分を覆っており、
政治家や役人や電力会社やメーカーや御用学者や諸々の既得権益者たちが
腐敗にどっぷり漬かって発酵している。臭っさー!
健全な人間が生息できる環境ではなくなっている。
福島原発以前の消費産業文明は旧世界と呼ばれ、
自販機などの遺物が発掘されているが、
人々の生活様式は30年前の水準まで退行しないとダメと脅す者もいる。
しかし、意外にそう脅されるほどでもなかったしたりなんかして・・・

それより、あの利権の森の「腐敗」を手入れして里山にしないと。
私達が考える自然っていうものは
そういった人間の創意工夫があってこそのモノです。
野放しに「法治」しておくと荒れ放題の弱肉強食のジャングルになってしまう。
そいう知性なんて屁のようなもので、愛がないので香しくない。
そんな知恵ではなく、叡智じゃないとアカン。
人間が腐ってしまう。自立して直立歩行できなくなるんだ。

行き詰まったからといって後戻りすることない。できないんだ。
方向をすこし変えるだけでいいんじゃないでしょうか。