あかんたれブルース

継続はチカラかな

日本の民度が急上昇!

インテリジェンス考(109)


突然連載して、早くもナンバリングは109番。

これまで、何かあると色んな意見があって、
「色々な意見」があることが「良い民主主義」の証のように言われておりました。

しかし、ギャグや芸の世界では
ズベる、外す、しらける、お下品、お下劣などなど
そういった評価がなされるもので、
出来不出来というものがある。

こういうのは小学生が「うんこ」とか「ちんこ」を
教室で連呼して喜んでいるのと変わらない。
つまりは「幼稚」というか幼い民主主義なのだと思う。

言論の、報道の、自由を履き違えて、
何かあるとその裏筋を読むのが流行りです。
しかし、「疑う知性」にもその疑い方や読み方のセンスが大事。
じゃないと「ゲスの勘ぐり」とか「発言者の精神・根性」が疑われるものです。

例として、
データの比較論というなかでの変な言いぐさ、煽りを一席。

東日本大震災のマスコミ報道のなかで
阪神淡路大震災より一カ月も復旧が遅れている!」
という批判で怒りをあらわにしていましたね。

しかし、この比較が間違っている。
規模が違うのだ。
今回は「東日本」大震災で広範囲が壊滅的状態にある。
たしかに、役人や政治家の不備はあった。決してそれを弁護はしない。
しかし、データ比較としてこの言いぐさは間違っている。

これはデータ解析でもグラフで縦軸の目盛りをちょっと弄るだけで
如何様にもなるように、その加工や、データの取捨選択によって
都合の良い説得材料になるものです。
わたし自身そういう仕事をしてきたので、痛感している。
これはトリックともいえる。

しかし、この「阪神淡路大震災より一カ月も復旧が遅れている!」
は、それ以前のもっと単純な無茶な暴論の類である。

そういうのを、マスコミや有識者が声高に宣伝するって変だと思わないか?
これは「インテリジェンス(情報)」ではなく「ノイズ」だ。
こういう質のものをメディアが発信するのはなぜだろう?

(1)メディア側がアホでした(涙)
(2)メディア側が国民はアホだから興奮させる論調で
  煽ろうという意図的煽ろう。そのほうがウケるから。

このふたつだと思う。
また、場合によっては、
そこになんらかの力(都合)があった場合です。

今回、浜岡原発停止でもさまざまなノイズで揺さぶりがありました。
注意深く観察して、
誰がどのような発言をしたかチェックするのに、よい機会です。
もう誤魔化しは効かない。

そういった視線を気にするようになれば
発言者も無責任なことは言えなくなりますね。
これは、ツッコミを入れるほうも同じです。

はからずしも、震災と原発事故によって
(関心が高まった)
日本の民度は大幅に向上したと、言えるのではないでしょうか。