あかんたれブルース

継続はチカラかな

彼女の不可解な憤り



「ねえ、昨日の記事、あれはなに!」

明け方から苦情の電話が殺到です。
寝ぼけまなこになんのことやら・・・昨日の記事?

「ワタシは不細工だったってこと! 最低!」

ガチャっと電話は切れちゃった(汗)
そういうのが二十八件。
女性というものはまことに厄介な生態です。

「美しい」といえば、嘘つき呼ばわりされるし
「味がある」といえば、怪訝する。
「ユニーク」と褒めれば膨れるし
「噛めば噛むほど味が出る」と囁けば「スルメじゃない!」
と怒鳴られる。

コブスに対しても大きな認識の隔たり、誤解があるようなので
急遽、予定を変更。
補足としてその定義や解説、弁明を(汗)。

「コブス」とは、小太りなブスではない。
ましてや小娘ブスでも
コスメティック・ブリリアント・スパイシー
(厚化粧でテカり輝く健気なエスニック系の女性)の略
でもありません。

そもそも、私達は美人美人と騒ぎ立てますが
その規格基準は非常に曖昧で、漠然としています。
ひとつは文科省厚労省の縄張り争いから
国の定める美人規格「BIS」が提示されていない。
当然、「BUS」も同じ。

国の責任は大きいのですが一部人権団体などが
「BUS」を『悪』とする偏った捉え方で運動を起こしたことから
みんな面倒臭くなって放置してしまった。

これは日本人の審美眼、つまりは文化、民度に関係する。

戦後の日本人の傾向をあらわすキーワードに
「多様化」というものがあります。
それまで山本富士子を信奉していた益荒男たちが
70年代を境にして大きく転びます。
隣のお姉さんを偶像崇拝するようになる。
その極めつけが80年代の元祖おニャン子クラブ
あのムッシュが新田恵利に呆けていたほどだ。
モーニング娘もAKBもすべてその流れにある。

これは民度の向上ともいえるもので
画一された美ではなく、
それぞれのこだわりと趣味趣向のあらわれだ。
ダーウィンの進化論でもあるが、
これは一方向に右肩上がりするものではなく
株価のように低迷したり逆行したりもするので注意です。

昨日の記事でジャックは「コブスが好み」だと発言しましたが
これはあくまでもジャックの価値観であり、
たとえばそれをリストアップしてJJ.に査定させると
「?、??、???」と人間不信に陥るかもしれません。
好き好き、100人いれば100通りなのですね。
フェチという表現をしてもいいのですが
そうなるとジャックは変態扱いされかねません。
ジャックにはジャックの美意識があるのです。

株式投資でいえば、ジャックは小型株とかを好む。
安定度の高いブランド企業とか好まない、手を出しません。
美学というほどのものではない。単なる好みです。
ジャックを挑発したジェシカは電力株みたいなもので
もてはやされ値もはる超一流の美人株なわけだ。
しかしジャックは彼女に危険を感じます。
彼女の内面に原発をみたのでしょう。
かどうかはわかりませんが、単なる好みです。

美を追求するクリエイティブの世界で、
だいたい5年10年まじめにやっていれば基調はつかめるものです。
が、そういった均一で画一的な美では満足しなくなる。
ここにひとつの壁があるものです。
ここで、試みにバランスを崩してみる。そこに得も知れぬ魅惑がある。
脚本の世界では「破れ」ともいいますが
実際に観客はこういった乱れを求めているのも事実だ。
特別なことではないんですね。


完全無欠の美人なんてものはだいたい1%ぐらいのもので
残りの99%はブスとなる。
その度合いにあわせて線引きしてもあまり意味はない。
最終的には個人の好みであり、感性の問題ですからね。
綺麗事ではなく容姿だけじゃない。「味」なんだな。
味のある奴っているじゃないですか。
そういうのに惹かれるっていうことでしょうねえ。

さあ、諸君。
ブスにアグラをかかないで、
味のあるコブスを目指して益荒男たちを
跪かせてやろう。

栄冠は君の手にある。