あかんたれブルース

継続はチカラかな

昨日ケメ子に会いました



星のキレイな夜だった



ケメ子の愚痴を聞いていた。
天然で生真面目で不器用で、M気がたまに傷。
しょうもない男に惚れている。

周囲は別れろ切れろのシュプレヒコール
いろいろ話を聞かされて
さすがの馬太郎もそう思う。ケメ子、別れたがいいよ。

ケメ子は、頑固だ。

信念の人でもある。

天然で生真面目で不器用で、M気がたまに傷の女に
信念なんてものが芽生えたら厄介です。
とことん行くようね。

惚れちまったものは仕方ない。
人生行くも地獄戻るも地獄
この世は地獄のスーパー銭湯
煩悩のうたせ湯で道楽三昧
涅槃のくすり湯大往生。

そういうわけで、常識を疑えを社是とする不道徳な破戒僧
あっ、申し送れました、
わたくし真宗中谷派電動こけ使「雑念」と申します。
ケメ子も数少ない檀家のひとり
浮世渡世の損得で道を説いてもはじまらない。

というか、ケメ子の惚れたしょうもない男の
しょうもない話を聞けば聞くほど他人に思えない(涙)。

ケメ子が星の数ほどいる男のなかで
よりによって
庄賀無伊兵衛と出逢って恋に堕ちたのも御縁。
そこには必ず意味があるのだと思います。
本当に嫌なら別れればいいだけなんだ。

いやそうじゃない。

愚痴ってはいるけれど
貶せば庇うし、庇えば憤慨するし、
これってもしかすると惚気か!


とまあ、いろいろ考えてみました。


ケメ子は問題は男にあって、男を立ち直らせたいと考えている。
でも、事の本質はそこではなくて、
問題はケメ子にある。
ケメ子は男を救おうと考えているけれど、
実は救われるのはケメ子のほうだ。
うまくやればの話だけど、
それでもある意味ありがたい存在だ。そのダメ男は。
そういった苦労を嫌々じゃなくて
好きでやろうって気になる相手なんて
そうそういるもんじゃない。


ケメ子は庄賀無伊兵衛を愛している。


他人を愛するってそうそうできることじゃない。
そういう意味でこの出逢いは奇跡であってラッキーなんだな。

うまくやれよケメ子。
骨は拾ってやる。ネンゴロに念仏も唱えてやる。

アブダ カダブラ アブラムスシ コガネムシ カネモチダ