あかんたれブルース

継続はチカラかな

キョンシーと法一とDr.スミス


呪いの話の続き

中国の高速鉄道が案の定、事故りました。
中島みゆきが歌うように
「人の不幸をうおう祈るうようにだけはあ
 なりたくなあいと願ってえきたがあ」
中国が技術提供を受けたドイツ、日本を裏切って
国際特許を歌いだしたニュースに
いまに事故起こすぞと憤った方々は多かったのではないでしょうか。
いつもは温厚な馬太郎もその一人だった。

これも呪いかもしれませんね。
他人に恨まれることをやったらいけない。
罪ですよ、キョンシーさん


それ以前、日本は新幹線を諸外国に売り込もうと躍起だった。
中国だけではなくて、アメリカにもね。
そのとき、アメリカは日本の高い技術を敬遠しました。

アメリカ人は大雑把で、日本の高い技術
つまり完璧なシステムを使いこなせないんだと。
アメリカでは事故は起きる、ことを前提に考える。ってこと

この発想に驚かされた。
日本はゼロから考えるけれど
アメリカはマイナスから考え、できるだけそのマイナスを
小さくしようと考える。

大雑把なアメリカ人と笑うのは簡単です。

それよりも、日本の完璧主義に危惧してしまった。
日本人は完全、絶対、完璧を求める。
これは国民性なんでしょうね。

日本の怪談に「耳無し法一」ってあるじゃない。
夜な夜な現れる平家の亡霊を退散させるために
体中にお経を書いた法一が両耳に書くのを忘れて・・・
という失敗談。

日本人の発想はこういうところからでしょうかね。

対してアメリカでは、怪談ではないのですが
『宇宙家族ロビンソン』っていうテレビドラマがありました。
ここにDr.スミスって小悪党が登場するのですが
彼、失敗、ミスばかり。毎回頭を抱えながら笑ってましたっけ。


さて、几帳面で勤勉で真面目な日本人の高い技術は
それが仇になってなかなか採用されないと
エンジニアは反省していましたよ。

とは別に、日本の原発原発事故、
それに対する国民感情を考える。
安全神話を論争のキーワードにしてかんかんがくがくだった。
それが仇になってこの始末です。
いまでは放射能に対してそれを適応し、後手後手になる。

絶対なんてないんだよな。


中国は汚職や手抜きやズルばかりで
論外なのですが、笑えないよね。

確かに日本人は優秀かもしれいけれど
大雑把なアメリカ人のほうが己を知っているぶん
偉いと思う。

GNPだGDPだとぴょんぴょん騒がずに
せっかくなんだから冷静に中国をみつめて
足場から襟を正すべきじゃないか。

人を呪わば穴二つ