あかんたれブルース

継続はチカラかな

その魔を捉えよ

V

この一連の連作の本丸は
「己を空しくする」ということの意義と効用を
伝えたいというものです。

これが難しくて自分自身やきもきするのですが
とにかく匍匐前進でなんとかがんばってみますね。

呪いの話をしましたが、
次は、「魔」です。

魔がさす、魔の時、魔物、悪魔・・・

わたしたちはいろいろな言葉で「魔」を表現します。
その存在は認めてはいるのでしょうが
その実体(実態)はよくわからない
あいまいなもので
現実世界の生活とかそのときどきでは
ま、それはそれとして
横においておくようなものですよね。


いろいろな相談をうけるときに
「焦ってはいけない」とアドバイスするものです。
問題に直面する当事者は切迫しているので
どうしても冷静な判断ができずに
焦って、失敗することが多いものだよね。

対して相談を受ける側は
言い方は悪いですが
所詮は他人事なので
岡目八目で、冷静に全体をみおうせる。
ここにも個人差は当然あるとして、ですけどね。


これほどに頭脳明晰な人が
ひとたび焦りの罠に陥るとパニックを起こすように
とんでもないババを引いてしまう。

不思議なのは。その結果が
フィフティーフィフティーじゃないってことだ。
100%ババを選択します。

ここに、魔がある。これが魔だ、


ゴキブリは冷蔵庫の裏とか
薄暗くて暖かい場所にひそんでいるけれど
魔というものは焦りのなかに
巣くうもののようです。

その焦りってやつは
わたしたち自身が生み出したものでもある。
その意味で魔を生み出したのはわたしたち自身であるとも
考えることはできますが
そういう論法だとお題目にしかならなくて
また横におかれてしまうので
そうじゃない
魔は実際に存在して、空気中にふわふわ浮いている
ほらそこにもあそこにも
と解釈してみたい。

危ないんだ、これが

一発ですべてをだめにしちゃう。

人間にとって一番重要なのは
いかにこの魔から身を守るか、ってことじゃないかと
思う次第なのだ。

そういう話を展開させていきます。