虫と坊主と魔の違い
りんちゃんから
>焦り魔 絶望魔 投げやり魔 いじけ魔…
というコメントをもらった。違うと思う。
「またまた馬ちゃん、めくじらたてないでえ」
と思うかもしれないけれど、違う。
こういう事ははっきりさせておかないと、事故のもと
なので、本日はりんちゃんからお題拝借ということで
虫と坊と者の話をします。
日本人は、人間のなかに虫がいると考えました。
これがいろいろ悪さをする。
病気の原因もこれだと考えたし、感情の問題もこれだと考えた。
腹の虫とかカンの虫とか虫の居所が悪いとか
すべての病気の虫図鑑もあったほどです。
回虫を見てそう考えたのですかね。
確かにあれは虫だ、虫下しなんて最近は飲まないか(笑)
この虫から
泣き虫、弱虫、いじけ虫なんてえのが生まれた。
もうひとつ、坊というのがあります。
怒りん坊、甘えん坊、食いしん坊とか
鹿児島ではひょうきんものを「けすいっぼう」
広島では悪ガキを「わるがんぼう」という。
この坊は坊主からきていますが
坊主は聖職者として完成されたものではなく
仏の使い、僕、修行者であって未熟なものです。
だからこの坊主は小僧さんというか未熟者の意味だ。
ガキ(例:悪ガキ)
小僧(例:カメラ小僧)
子(例:いたずらっ子)なんてありますが、ここでは坊ですすめます。
者は、正直者、律義者、悋気者とかで成長した人間の生態ですね。
それを努めて行っているものは「家」となって
努力家、恐妻家、発展家、○○主義者なんてもにひろがる。
これを人間の成長にあわせて時間軸に置いてみましょう。
虫→坊(ガキ・小僧)→者(家)
このニュアンスわかるかな?
りんちゃんがいった「いじけ魔」は「いじけ虫」だ
「投げやり魔」はちょっと意味は違うけど「三日坊主」
結論からすれば「半端者」です。
魔とはつけない。
それは、これらの現象が人間の性質のなかにある、ものだからだ。
魔は、その外にあるもの。内と外の違いがある。
外来種なんでえすね、魔っていうのは。
このニュアンスわかる?
「絶望魔」って言葉ははじめてきくけれど
「焦り魔」はあるかもしれない。
つまり外から忍び込んで本人の意思や意識を狂わせて
違った方向にむかわせるのが魔だよね。
だから、食い意地がはった者を食いしん坊というけれど
大食い魔とはいわない。
ただし、過食症の場合は「魔」と捉えていいかもしれません。
本人の意思のようで、実は魔に操られているわけだ。
で、この魔は虫と坊にはとり憑かない!
魔がとり憑くのは者とか家だ。
そうなるとどうなるか、
者(家)+魔=亡者 になります。
なんとなく、
いわんとするところがわかっていただけたでしょうか(汗)
で、さ
この魔の活用語には「病魔」っていうのがある。
疾病を虫と判断した日本人が、あえて
病に魔をつけた。その症状の大きさによるのでしょうか
「蝕まれる」「襲われる」という言葉が続きます。
でね、ここでよ。
それは、外からやってきて棲みついたわけです。
医療行為あるけれど、虫じゃないんだ。
もしそれを病魔とするならば
それを退散させる手は、また別にあるのではないかと思う。
後半はよし姉さんあてになったけれど
魔の捉え方についての
補足として、完全せはありませんが
みなさんの考察のヒントにしてみてください。
わたしももっと考えてみます。では
次回は
者(家)+魔=亡者 について与太りまようかね(汗)