己を空しくさせる（一の膳）
馬太郎の「己を空しくする」を一番身近で
聞かされ考えているのはＪＪ.です。
ただ、二人ともバカちんなのでなかなか合点までたどりつけない。
わたしの説明の仕方がへたなんだとも思うけれど
まあそうそう簡単に「わかりました！って早合点されても困るし
その意味でＪＪ.の存在はありがたいと思っています。
今回こそはあいつに納得させたい。
そしたらほかの人もは～はんってなると思った。
「馬太郎さ～ん、
己を空しくさせるって、昨日俺はカミさんたちと
ショッピングモールに行ったんですがそこで飯食ったときに
俺はどうしてもそういう場所で飯食うときはビールが飲みたくなる
でも車の運転がある。でも飲みたくて飲みたくて
カミさんに帰りに運転替わってとたのんだんですよ。
そしたらダメって！
日頃、しょっちゅう運転してるんですよ、カミさんは・・・
ダメって。
で、そんとき馬太郎さんがいってた己を空しくさせるって
こういうことかなあって、こういうことですか？」
・・・
ま、そりゃそうともいえるかもしれないけれど
それはただたんにガマンってことじゃあないのかな・・・
というか夫婦間のことだしねえ
まったくちがうとは言い切れないないけれど・・・
「馬太郎さ～ん、
己を空しくさせるって、昨日俺はカミさんたちと
知り合いの子供のサッカーの試合の応援に行ってきたんです。
でも俺、あんまり興味なかったし、その日は家で
ゴロゴロしてたかったし、パスしちゃだめ？って聞いたら
そしたらダメって！
で、行ったんですけどね。応援しながら
馬太郎さんがいってた己を空しくさせるって
こういうことかなあって、こういうことですか？」
・・・
それもまたこの間の話と似てるなあ
身近で具体的なはなしでいいけれど、もっとこうほかにないのかねえ（汗）
ま、己を空しくさせたら四の五のいわないで行くだろうし
逆に己を空しくさせていれば行く必要もないんじゃないか？
なんで気乗りしないものに付き合っていくかってとこだよね。
とかなんとか答えたと思いましたが
あまりにも率直な質問で、わたしも困惑したと思います。
たぶん、己を空しくさせる、を
ガマンとか犠牲的精神なんてところと結びつける
ここに誤解の正体があるんでしょうね。
己を空しくさせるはある意味で処世（術）なのかもしれません。
仮に108歩譲ってそうだとして
それは非常に個人的な処世であり、身を修める術だと思う。
そうそう、この身を修めるってことが
易経では一番の勘所なのです。
つまり、人間にとって一番厄介で難しいのは
自分自身を制する、コントロールすることだっていうわけだ。
その場合に、ガマンじゃ続かない。
犠牲もそうそうできない。
努力ったって時と場合と体調といろいろな諸事情で挫折するものです。
本日のまとめ
己を空しくするは
ガマンじゃない。自己犠牲ではない。
まず、ここがポイントね。
