あかんたれブルース

継続はチカラかな

愛で殺してハッピーエンド

月夜の晩餐(5)

http://www.youtube.com/watch?v=JsYyUs6PVWY


『チーちゃんは悠久の向こう』を観る。
いわゆる「霊界もの」です。

「馬ちゃんこんなの観るの?」

恥ずかしながらこんなの好きです。
『ふたり』とか『異人たちとの夏』とか
胸がきゅんきゅうしちゃう。

映画自体はなんてことないのです(67点)。が、
チーちゃん役の仲里依紗が可愛かったので5点プラス
で、72点です。
映画のキャッチは「死んでも、終わらない恋」とか

しかし、『死んでもいい』を観て
愛の本質をみつめていたのに、ぶっ飛んでしまいますな(汁)

一応、オカルトものなのに、ちっとも恐くない。しかし、
この映画のポイントはラストにある。
主人公のモンちゃんは大好きなチーちゃんとキスして
永遠のお別れきゅん。
そのクライマックスの後、屋上で待っていたのは
モンちゃんを好きな弓道部の先輩(二歳年上でしかも部長)
まあ、ちょっと老けてるし無理筋かと思いきや
チーちゃんがのり移っていた!(いいのかなあバラして)

このオチは考えようよっては非常に恐い。

彼女は八方美人でみんなにあわせているうちに
自分の本質を見失ってしまったと嘆いていたのでした。
そしたらあんたチーちゃんに乗っ取られてしまったんだぞ!

これで映画はハッピーエンド
モンちゃんもチーちゃんも観客もみんなハッピー。
めでたしめでたし
でも、あの彼女は何処に・・・ま、いっか。


映画の世界、ま、ドラマでもいいですが
ハッピーエンドは位を下げてしまう。文化人には評価されない。
お笑い<ハッピーエンド<名作・芸術 となります。

映画の本場のアメリカ人は淋しがり屋なので
ハッピーエンドを好みます。
それだとアカデミー賞は遠いわけだ、
ハリウッド映画が馬鹿にされる理由のひとつかな。
ただ、日本もすっかりアメリカンナイズされて
やっぱりハッピーエンドが好きなのさ。

はい! わたしもその一人。


恋愛のハッピーエンドってなんじゃあ?

映画だったら90分の顛末次第。
現実だったら結婚に漕ぎ着ける?
そこからが大変だと思うけれど結婚した段階で恋愛は終止符かな。
そうかあ、結婚で恋愛は消えるわけかあ
なんかさびしい結末ですね(涙)

ということは・・・結婚しなかったらいいわけだ!