あかんたれブルース

継続はチカラかな

サチ子の「幸」のゆくえ

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サチ子は薄幸の女性です。
彼女が勤める会社はみんな潰れてしまうので不幸のオーラがあるのかもしれません。
他人からみると「貧乏神」とも思えるのですが、本人は気づいていないようです。

最後に潰れた中華レストランは半年でした。
ここには若干ではありますが、サチ子も資金も入れて共同経営者だったのです。
世間一般の「若干」でも、サチ子にとおて、虎の尾いや虎の子でした。
彼女の部屋の「金のなる木」はいつも途中で枯れているようです。

それでもサチ子はあまり自分が不幸だとは思っていないようです。
下北沢によくあたる占い師がいると聞いて観てもらいました。
「大器晩成」といわれたそうです。

二十代の前半にイトーヨーカ堂を退職してから7回目の充電期間。
もしかすると人生のなかで占める時間の割り当ての睡眠時間
の次が充電期間なのかもしれません。

そんなサチ子の幼い頃からの夢は
毎日ケーキが食べられる生活でした。

7回目の充電に終止符を打ち、彼女が選択したのは派遣社員として
羽田空港の可愛い制服の販売員でした。売る商品は「チーズケーキ」です。
どんなにサチ子が頑張っても商品がすべて売り尽くされることはありません。
若作りの店長(といってもサチ子とそう年齢差はありませんが)は
その事やそれ以外のことで今日も機嫌が悪いのですが、
商品にも正味期限があって、その日のうちに廃棄処分にされるそうです。
その場面に心を痛めるサチ子の姿を想像してみてください。
関係者の権利として、それを自由にする利権があるそうです。

サチ子の幼い頃からの夢は
毎日ケーキが食べられる生活でした。

結構、しあわせを実感する充実した日々が続きました。
が、好事魔多し。半年も経たないうちに10キロも馬体重が増加してしまいました。
明日、派遣会社に社会保険の手続きをお願いするときに、
職場を替えてもらうよう頼むのだと言っています。

希望としては「お弁当屋さん」だそうです。


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(余談だが、とは言わない)

 日露戦争の戦費調達で外資導入に成功した高橋是清は波瀾万丈ジェットコースター人生を
 歩んだ人物です。この頃は日銀副総裁ですが、奴隷に売られたり、芸者の居候だったりと
 その乖離率では突出しています。その彼が言うのには、自分はどんなに貧窮しても他人に
 施しを援助を求めることはしなかった。と
 「その授かった仕事がなんであろうと、常にそれに満足して一生懸命やるなら、衣食は足りるのだ」