一億円の仏壇の怪
昨日、都内某所で不思議なものをみました。
それは、
時価一億円をくだらないという豪華絢爛の仏壇。
「横井庄一の仏壇だそうですよ」
えええっ、横井庄一?
グアム島から戦後22年して帰還した元日本兵の横井さん?
わたしの頭に「?」が渦巻いた。
「ほら、ホテルニュージャパンの」
わたしの困惑を解決させようと解説してくれた人のその一言で
わたしの「?」は消えた。
ああ、横井英樹ですね。
白木屋事件など数々の株の買占めや乗っ取りを行い
東急の五島慶太の子分となって悪徳を実践した豪の者。
がゆえに
安藤昇に暗殺されそうになてけど一命を取りとめた悪運の強い悪人。
その結果、ホテルニュージャパン火災の人災を招き
多くの犠牲者を出した・・・
わたしは持論として、
世の中に悪人なんてそうそういない
そのほとんどは弱い人間だ。とするけれど
横井英樹は、別格。
近現代史で、正真正銘の悪党を五人あげるとしたら
必ずノミネートされるであろう、守銭奴。
あの、横井がねえ・・・
成金趣味にふさわしく、その大きな仏壇の金箔は純金
時価総価格一億円の査定はその金の価格からのもので
現在金価格の上昇でさらに5000万は上乗せされてるんじゃないかあ?
しかし、あの横井がねえ・・・信心があったのか?
まさか。そんなわきゃあない。
それとも地獄に堕ちるのが恐かった?
まさか、極楽に行きたかったとでもいうのか。そんなアホな(汗)
なんのためにつくったんだろう?
税金対策?
そんなの対策にはならないよ。
現にこうして、こんなところに死後寄付されている。
まさか買い取ったわけでもないだろう。
横井英樹の仏壇買う奴がいるかあ?
潰して金塊だったらわかるとしても
横井英樹はこの仏壇を拝んだのだろうか?
そのとき、なにを願い祈ったのだろうか?
想像は尽きない。
誠に、不可思議なものをみてしまった。
人間って生き物は
不思議なものですね。