あかんたれブルース

継続はチカラかな

若さが邪魔する

恋愛卜伝十二番勝負(第十番)


死んでもおまえを はなしはしない そんな男の約束を
嘘と知らずに 信じてた 夜が 夜が 夜が泣いてるああ 女のためいき.
http://www.youtube.com/watch?v=db42QL6kZEk

1966年森進一のデビュー曲『女のためいき』でがす。

馬太郎がよく聞く女のため息は
もう一度、昔に戻りたい。この一点に尽きます。
たぶんその昔には、若さが、美しさがあるからだろう。
わたしが昔にさほど戻りたいと思わないのは
若さと美しさがイコールにならいからか?
男の場合はねえ、そういうものはあまり価値がない。

でも女性は違うようです。

男女雇用機会均等法が施行されてはや四半世紀
それでも女性の価値基準は、やっぱり若さと美しさ。

でもさ、愛というものを考えるとき
この若さ、美しさが邪魔になる、場合もある。
というか、その若さ美しさに目がくらんでしまうんでしょうね。
若さ美しさに商品価値があるとも考えられている。
これは水商売や芸能界だけでなく、
世間一般でもそうだ。

まあそんなことはキリのないのでいいとしても
要は、恋愛に邪魔になる。それも本能が邪魔をする?

「本能に逆らっていいの?」

本能のママだったら獣じゃないか。

「でも自然の摂理でしょ」

それはそうとしても、人間には知性があるから
逆に本能とか自然の摂理を無視する場合が多いじゃない。
もし、それをいうならば乱獲やら乱開発などは
しないんじゃないかな。
それに、こんなに悩んだりはしないよ。
もっと平和に暮らしていたんじゃない。
だから、そこに本能摂理を持ち出すのは筋違いってものさ。

「じゃあ、年寄りとか不細工とかを選べってこと」

どうしてそういう風に考えるんだあ。
お金が大事か愛が大事かっていうと、二者選択にしてしまうのと
おなじ発想じゃないか。
自分が好きな相手を選べばいいってことですよん。

「その選択に若さや美しさが邪魔になるってこと?」

場合によってはね。
それはその人のセンスだから仕方ないけれど、
いまの常識があまりにもそれに特化してるから
ついつい目がくらむ、もしくは思い込んでしまう。

「女性の立場からすれば金持ちもそうね」

そういうのも判断基準だろうし、
本人がそれでよければ別にかまわない。
それでよければね。

「よくないの?」

それは本人さん次第で、そんときはそれが一番って思っても
そのうち気持ちなんてコロコロ変わるよ。

「なにをいいたいの?」

初婚再婚別に中高年の結婚をテレビで観たとき
彼らの結婚観や恋愛観は若い世代のそれとは違うんだろうなあ
と思いました。

「老後の事とかあるんじゃない」

それは人それぞれさ。
なにもわざわざと思う人だって多いよ。
介護の問題だって超身近な現実問題なんだからさ・
そういうのは別にして、
そこにたとえば、愛があるとして
それは限りなく純度が高いものじゃないかと、思った。

「なぜ?」

セックスに左右される度合いが若者と比べて低いから

「中高年だってするでしょう!」

そりゃそうさ。当たり前じゃないか。
でもね、若い頃のそれとは異質だ。個人差はあるけれど
そういう学びの成熟がある。

「じゃあ、このへんでまとめてよ」


色は年増にトドメ刺す。