あかんたれブルース

継続はチカラかな

広島風ハードボイルド焼き

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仁義なき戦い』悪の金言本日発売!

ビジネスを通してサバイバルという言葉が流行った。
それは生き残りを賭けるという意味合いなのだが、
たぶんに誇張された感もあった。しかし、
もう誇張ではすまされない時代に突入している。

 歴史は、人間は、変化を余儀なくさせる。
 ドイツの児童文学者ミヒャエル・エンデはその『遺言』で
 今日のシステムは何かの誰かの犠牲者によって成り立っている。
 今後もそれは続き、この悪循環を変えなければ
 我々は「さらに大きなダメージを余儀なくされる」と予言していった。
 それは歴史が立証していることだとして。

ことの発端は平成十五年夏、
赤坂の料理屋「新蔵」で某出版社の編集長と飲んでいたとき、
「ビジネス本の企画がない」と往生していたので、
「じゃったら『仁義なき戦い』でやればいいじゃない」(広島弁風)
 とケツをかいたのである。

 「出来ますかね」

 「出来ますよ」

 酒の勢いもあって、気の大きくなった彼は
 翌日上司の局長に話したところ、
 「バカこの」と叱られたと泣きを入ってきた。

 それでタコのクソ頭に上って
 「ほんじゃったらワシが取っちゃる」
 と、方々あたってみたが何処も相手にしてくれん。
 白夜もいった。学研まで行ったもんね(汗)
 最後にアサ芸の徳間が拾うてくれた。
 それが単行本『訓録・仁義なき戦い』だった。

それから七年。
絶版になって書いた当人もすっかり忘れていた頃に電話が入った。
音羽の稼業人だという。
足立区の「エデン」というコーヒーバーで会った。

 「図版のデータは残っちょりますかの」
 「そがな昔のこと誰がしるかい」
 「やれんのう」
 「担当さん…タマはまだ残っとるがよ…」

 「金のタマふたつ!」

 これが文庫本『仁義なき戦い・悪の金言』の成立の軌跡である。

(まえがきより)
仁義なき戦い』悪の金言。買って、読んでね

なんてね。