あかんたれブルース

継続はチカラかな

知りませんよ!

島風ハードボイルド焼き(1)
悪の金言「番外・駆逐篇」

「知りませんよ」

こんな言葉をなげかれて、突きつけられて、
ハナ白らんだことのある人は多いと思います。

言った相手は木で鼻を括った感じで大見得のよう感じでも
結局は無関係を無関心を宣言する予防線の垣根の垣根の曲がり角。

さびしい言葉だよねえ・・・

わたしが特に印象的だったのは
十年ほど前にマンション理事会の役員をやってたとき
ヤメ検の弁護士が駐輪場の問題でクレームをつけてきた。

この爺は前の理事長であるのですが
バトンを渡した途端にクレーマーに豹変!
ことある事に難癖をつけてくる。
仕事がら元検事、現弁護士なので、それがまたエグイ。

じゃあこうしたらどうでしょうと解決策を提示しても
「管理規約」とか「凡例」とか法的事項を持ち出して
理事会を糾弾してくる。

埒があかない。
さすがの温厚な馬ちゃんもカチンカチンとチンチン家宅捜査。

「そんなこといったら二進も三進もいかんじゃないの」

と言った。ら、

「知りませんよ」

この爺は解決なんか興味ないんだな。
とにかくクレームを言って、問題提議することに意義を感じている。
しかもその問題っていうのは前期理事長だった
「お前が残していったもんだろうがああああ!」

もう70歳をこえている。
こういう年配の有識者がこれだ。
これだから、役人の評判が悪くなるんだよね。


「知りませんよ」は
他でもよく聞きます。
別にお前が知ろうが知らまいが、わたしは知らん。
なんでそんなことを俺に言うのかさっぱりアイドンノーじゃ。
そこまで責任回避に白真剣にならなくても
別に君に責任を負わせようなんてこれっぽちも思ってはいない。のにさ

なんかさびしくなるんだよな。
別に一緒に所帯をもつわけじゃないけれど。

この爺のお仕置きは知人の弁護士の智恵を借りて
きっちり訓録いれておきましたから安心してください。
(過去記事に連載してあったと思います)


あれから十年、以上が経つ・・・


先月の中頃、
ポカポカ陽気の気持ちの良い秋晴れに
近くのコンビに煙草買いにいった。
その帰り、
うちのマンションの前の交差点で、あれ?いますれ違ったのは・・・?
白い大きなマスクで顔を覆っていたのでわからなかったけれど
あれはたしか「知りませんよのヤメ検爺様」ではなかったか?
風邪でもひいたのかしらん?
にしても・・・

そうかあ、放射能を気にしているわけだな。
もう八十も越えたるだろうに、
放射能が気になるかあ。
あの人は絶対に福島産の米は食わないんだろうなあ。
いったい、いくつまで生きるつもりなんだろう?

そんなマスクなんか効果ないよ。
それをとって、天に向かって宣ったらどうだ。

「知りませんよ」と