ドラマ『坂の上の雲』第三部によせて（5）
二〇三高地が陥落しても旅順攻略は終わらない。
明治37年12月18日から31日まで
さらなる猛攻を加えます。それが、
年明けの1月1日、元旦正月
あけまでおめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
旅順要塞司令官
ステッセル
PS.
降伏したいので水師営で会えないかしら
こんな年賀状が届いたかどうかは知らないが
唐突に旅順要塞のロシア軍が降伏しちゃった！
変な話だとは思いませんか？
司馬さんは士気の低下とステッセルの保身とするけれど
（無能ともしたが）
アンチ司馬さんもしくは乃木ファンを意識する
「私だけは知っている」自称有識者らは
『柿が熟して落ちた』というけれど
弾薬も食料も兵員も十分にあったのに・・・
あと三ヶ月持ちこたえれば、第三軍は日本軍本隊と合流できず
奉天会戦には間に合わない。
それはイコール
日本軍は絶対に奉天会戦で敗北したということです。
アホなステッセルです。
後に軍法会議にかけられて死刑を宣告されている。
変な話だよ。
戦後、英国情報部はこの件について
大掛かりな詐欺事件があったことをつきとめた。
それが山県有朋オレオレ詐欺事件だっ！
「オレオレ」
「ウラウラ？」
「オレ有朋、一介の武辺」
「ブヘン？」
「降伏してくれたらお金を振り込みます」
「ウラ？」
「口座番号を教えてね。
4600万円。7年後の1915年に
スイスの三菱東京UFJ銀行ジュネーブ支店に振り込むよ」
「ウラー！」
というわけだ（汗）
この詐欺集団は三人のロシア人を買収したそうな。
あとの二人は誰かなあ・・・
クロパトキンとロジェストウィンスキー？
でも三人分を合計すると1億3800万円だぞ！
払えるのか
いや、払う必要はないのさ
これは、詐欺なのだから
しかし、こんな途方もない大ボラを
しかも山県有朋の名を使って、もしくは動かして
打てる人間は
ひろい日本にただ一人
あいつか！
旅順攻略をもっと知りたい人は
『坂の上の雲』まるわかり人物烈伝 を
日露戦争でのスパイ大作戦を堪能したい人は
『坂の上の雲』まるわかり人物烈伝「工作員篇」 を
もっと裏事情を知りたい人は
『坂の上の雲』もっとまるわかり裏事件簿 を読んでみてね。
